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ドイツ・モーゼルを代表するリースリングの造り手エルンスト・ローゼンが、米オレゴン州ウィラメット・ヴァレーで、ピノ・ノワールやリースリングを手掛けるアパッショナータ・エステート(Appassionata Estate)を公式にスタートさせた。
このプロジェクトは2005年、J.クリストファー・ワインズ(J. Christopher Wines) とのコラボレーションによるピノ・ノワールの限定ボトリングから始まった。3種類のピノ・ノワール、樽発酵のシャルドネ、アカシア樽で生産するソーヴィニヨン・ブラン、辛口のリースリングのラインアップをそろえている。
アーニーは世界のピノ・ノワールの愛好家で、約30年前に太平洋岸北西部を訪れた時から、オレゴンで自分のワインを造ることを夢見るようになった。最初の瓶詰めから数年後、チェヘラム・マウンテンズに16haの土地を購入し、畑の造成とワイナリーの建設を始めた。
長期熟成を重視し、ピノ・ノワールはバリックで18-20か月間熟成させ、ヴィンテージから3年、5年、10年後にリリースしている。
シャルドネは大きなオーク樽で発酵させ、オリとともに2年間寝かせて瓶詰めする。リースリングGGは3000Lのドイツのフードルで発酵させ、2年間、オリとともに熟成させる。瓶詰め後、さらに3年寝かせてからリリースする。
「真に偉大なワインの個性と複雑性は、ワインが成熟して初めて現れる」というローゼンは「卓越した品質のワインが、樽の中、ボトルの中で、成長する時間を与えられたときにのみ起こり得る。忍耐力が必要で、急ぐことはできない」とコメントした。
アパッショナータのデビュー・リリースは以下の通り。
2019 Appassionata Pinot Noir, “Allegro” ($95)
2017 Appassionata Pinot Noir, “Andante” ($135)
2012 Appassionata Pinot Noir, “Fortissimo” ($175)
2017 Appassionata Riesling GG ($50)
2019 Appassionata Chardonnay ($75)
2021 Appassionata Uber Sauvignon Blanc ($40)
ローゼンは英デカンター誌で2005年のマン・オブ・ザ・イヤーも受賞したリースリングの代表的な生産者。米ワシントン州コロンビア・ヴァレーでも、ジョイント・ヴェンチャーに取り組んでいる。
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