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ボルドースタイル・ブレンドのインシグニアで知られるナパヴァレーのパイオニア、ジョセフ・フェルプス・ヴィンヤーズが、LVMHに買収された。買収契約には、ブランド、ワイナリー、在庫、ナパヴァレーとソノマ・カウンティの215haの畑が含まれる。価格は明らかになっていない。
ジョセフ・フェルプスは1973年、スプリング・ヴァレーにワイナリーを設立した。翌年、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローをブレンドしたインシグニアを生産した。品種別ワインが普通の時代に、初めて世に出たプロプライエタリー・レッドだった。
その後に、オーパスワンやルビコンが生まれた。これらのワインはいずれもラ・プラス・ド・ボルドーで販売されている。インシグニアは1991、1997、2002、2007の4ヴィンテージが、パーカーポイント100点を獲得している。
ジョセフが2015年に亡くなった後は、息子のビルと兄弟が経営してきた。年間生産量は75万本。
フェルプス家は「ジョセフ・フェルプス・ヴィンヤーズは50年近く、アイコン的ワインの生産者だった。その期間と次の50年の計画にあたり、私たちの指針は常に、この遺産を尊重し、それを基に発展させることだった。ナパ・ヴァレーとソノマ・コーストの王冠の宝石の管理を、高級ワインとスピリッツ市場で世界的に有名なリーダーのLVMHに引き継ぐことで、それが可能になると信じている」という声明を発表した。
モエ・ヘネシーのフィリップ・シャウスCEOは「ジョフ・フェルプスは、シャンパーニュ地方のニコラ・ルイナール、ジョゼフ・クリュッグ、クロード・モエのような存在。創設者の遺産とビジョンを尊重し、この新しいハウスを発展させる」と語った。
チーフ・ワインメーカーのアシュリー・ヘップワースらスタッフは残留する。
LVMHはナパヴァレーでドメーヌ・シャンドンとニュートン・ヴィンヤードを所有し、コルギン・セラーズの過半数の株を所有している。
ナパヴァレーでは、今年2月、カルトワインのヒルサイド・セレクトで知られるシェーファー・ヴィンヤーズが、韓国の新世界グループに買収された。
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