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2021年のブルゴーニュワインの輸出市場は、輸出金額、量ともに過去最高を記録した。輸出額は3年連続10億ユーロを超えて、2020年を28%上回る13億2200万ユーロに達し、前年より18%多い1億500万本(750ml換算)が輸出された。
ブルゴーニュワイン委員会によると、ワインは171の市場に輸出されている。3大輸出地域は、ヨーロッパ(英国、ベルギー、スウェーデン、ノルウェイ)、北米(米国、カナダ)、アジア(日本、中国、香港、韓国)で、合わせると輸出量の77%、輸出額の73%を占めている。
ヨーロッパは輸出量の35%、輸出額の26%を占める。北米は量で28%、金額で25%。アジアは量で14%、金額で22%にとどまるが、量も金額も2020年より30%増と最大の伸びを示した。
アジアのリーダーは日本。輸出額は1億2058万ユーロ、輸出量は801万2000本(750ml換算)で、金額は8.4%、量は10.2%の伸び。米国、英国に続く3番目の輸出市場となっている。2020年は新型コロナウイルスの打撃を受けたが、2021年はコロナ前の2019年より好調だった。
ブルゴーニュの白ワインは、日本に輸出されるフランスのAOC白ワインの量で46%、金額で64%を占める。
レジョナルの赤と白は、2019年より量で11.6%、金額で16.6%増えた。シャブリとプティ・シャブリは量で17.5%、金額で18.3%伸びた
ブルゴーニュワインは、過去15年間にわたり好調で、2021年の輸出額は2007年より58%増加した。
ただ、2021年は天候の不調で、収穫量は過去5年間(2016-2020)平均の3分の1に減少した。歴史的に最も少ない収穫量となり、2022年の売り上げの減少と価格上昇が予想される。
2021年の収穫量は5年平均と比べて、白ワインはVCI(個別数量補償)を除いて60万2161hlで32%、赤ワインは28万1001hlで31%それぞれ減少した。ロゼは2981hlで54.3%ダウン、クレマン・ド・ブルゴーニュは11万1035hl(リザーヴ含む)で35.3%ダウンした。
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