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ローヌ北部のクローズ・エルミタージュを代表する伝説的な造り手アラン・グライヨ(Alain Graillot)が3日、心臓発作で亡くなった。77歳だった。
グライヨは電気工学のエンジニアをしていたが、40代になって、ワイン造りの夢を実現した。1985年に故郷に戻って、クローズ・エルミタージュ南部にドメーヌを創設した。デュジャックのジャック・セイスやDRCのオベール・ド・ヴィレーヌの下で経験を積んで、独学でワイン造りを学んだ。
小石と砂利の沖積土壌の20haの畑で、85%以上はシラーを栽培し、マルサンヌとルーサンヌも植えて、サン・ジョセフも手掛けていた。ドメーヌ・コンビエとともにサン・ジョセフで初めて有機栽培に取り組み、全房発酵も導入した。ピエスを使った長期熟成を好み、Crozes-Hermitage La Guiraudeはエルミタージュに劣らないワインとして評価された。知名度の低かったクローズ・エルミタージュを広めた立役者の1人。
息子のマキシムとアントワーヌが加わり、ボジョレーに進出し、スペインのラウル・ペレスと組んだプロジェクトにも取り組んだ。イタリア、オーストラリア、モロッコでコンサルタントも行った。2016年からアカデミー・デ・ヴァン・ド・フランスの会長も務めた。
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