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べと病抑止に牛乳が一定の効果

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 べと病の被害が大きかった2021年、スイスのジュラ地方にあるドメーヌが、ブドウ樹に脱脂粉乳を塗ることで被害を抑えた。


 Vitisphereによると、Domaine de La Maison Carree(ドメーヌ・ド・ラ・メゾン・カレ)では、5月から7月にかけて550ミリの雨が降った。ジャン・ドゥニ・ペロシェは、7月以降にベト病の斑点が広がったため、シャスラー、サヴァニャン、ピノ・ノワールの2.8haの樹にボルドー液を散布した。


 彼は2019年と2020年の結果を踏まえて、近隣の農家から集めた脱脂粉乳だけで保護する予定だったが、2021年はボルドー液に頼らざるを得なかった。


 ペロシェは脱脂粉乳の効果を評価するため、2000平方メートルにバックパック式噴霧器を使用し、無処理の区画、牛乳で保護する区画、ボルドー液で保護する区画を作った。シーズン終了後、有機農業研究所(FiBL)が、ボルドー駅と脱脂粉乳の効果を比較した。


 その結果、処理していない4区画ので、収穫できるものはなかった。牛乳は果実の60%以上、銅は100%を保護していた。ボルドー液の代わりに、脱脂粉乳は部分的にでも効果があることがわかった。

べと病(左)とうどんこ病 ウィキペディア

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