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ニュージーランドのオーガニックワイン生産者やインフルエンサーが集まって、ヴァーチャル・イベントや試飲で、オーガニックワイン先進地ニュージーランドのシーンを深堀りする「オーガニック・ワイン・ウイーク」が、20日から26日まで開かれる。
これはオーガニック・ワイングローワーズ・ニュージーランド(Organic Winegrowers New Zealand=OWNZ)が、ニュージーランド・ワイングロワーズと提携して行っているイベントで、今年で4年目となる。ニュージーランドのオーガニックワインをシェアし、学び、試飲する機会となっている。
今年は23日に、NZワインに最も通じるエマ・ジェンキンスMWが司会を務めるウェビナー「ニュージーランドにおけるオーガニックワインの台頭」が行われる。ピラミッド・ヴァレー・ヴィンヤーズとテ・ワレ・ラのそれぞれのワインメーカーである、ヒュー・キンチとアンナ・フラワーデイを迎えて、6種のワインを試飲しながら、オーガニックワイン生産の成長について討論する。
世界に届けるため、事前に収録して、23日に2度にわたり流される。初回はフェルトン・ロードのオーナーのナイジェル・グリーニング、2回目はディープ・ダウン・ワインズ創業者のクライヴ・デュガルがライヴチャットで質問に答える。
放送時間(日本時間)は以下の通り
セッション1 23日0時
セッション2 23日午前5時
申込みはこちらhttps://bit.ly/3hCR6qP
パンデミック下でオーガニック産品に注目
ニュージーランドワインの国際的な需要は右肩上がりで、輸出額は10年間で倍増し、パンデミックにもかかわらず、2020年は記録的な20億NZドルを超えた。その理由の一つがオーガニック栽培に力を入れるサステイナブルなワイン造りにある。
ワイナリーの10軒に1つが、オーガニックの認証を受けている。オーガニック栽培のブドウのみを供給しているワイナリーもあれば、経営の様々な面でオーガニック栽培の原則を取り入れているワイナリーもある。
オーガニック栽培は、除草剤、化学肥料、化学合成農薬、殺虫剤などを使わず、自然な手法でブドウを育てる。健全な生態系を守り、風味豊かなワインが生まれる。それは、サステイナビリティを重視する世界の農業やモノ作りとも合致している。
農業生産者団体のオーガニックス・アオテアロア・ニュージーランド(OANZ)によると、ニュージーランドのオーガニック農業は順調に成長を続けている。2018年のOANZ市場レポートによると、ニュージーランドのオーガニック部門は3年間で30%成長した。アメリカでは、ロックダウンの初期に有機農産物の売り上げが50%以上も跳ね上がり、ニュージーランドの有機食品は記録的な速さで完売したという。
今回、オーガニック・ワイン・ウイークを主催するOWNZは10年前に設立された生産者主導の組織。オーガニック栽培、ビオディナミ農法のワイン生産をサポートし、プロモートしている。
マールボロで100%オーガニックのワインを生産するチャートンの共同経営者でOWNZ副会長のマンディ・ウィーバーはオーガニック栽培のブドウに対する需要の大幅な伸長について語る。
「オーガニック栽培に投資する生産者は、高品質のブドウを生産しているので、価格も高く、需要も大きいのです。コロナウイルスへの対応で、ニュージーランドは世界的にも重要な位置を占めています」と、場所と人を大切にする国としてのメリットを強調している。
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