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バルサック・ソーテルヌの名門デュブルデュー家を発展させ、息子ドゥニ・デュブルデュー教授を育てた醸造家ピエール・デュブルデューが5日、98歳で亡くなった。
デュブルデュー家はフランス革命後、グラーヴでワイン造りを始めた。ジョージア・デュブルデューが1924年にバルサックのシャトー・ドワジ・デーヌを購入。最も若い息子だったピエールが継承した。
正式な教育は受けなかったが、先見の明があり、1948年には甘口向けのテロワールと考えられてきたドワジ・デーヌで、いち早く辛口白ワインを生産。ピエールとドゥニは父子で、究極まで凝縮したレクストラヴァガン・ド・ドワジ・デーヌも造った。
ピエールは唯一の息子ドゥニとその妻フローレンスとともに働き、1976年にコート・ド・ボルドーのシャトー・レイノンを購入し、1982年にはグラーヴにクロ・フリデーヌを創設した。
ドゥニはシャトー運営、ボルドー大学の教育者、70を超す世界のトップワイナリーのコンサルタントを務めた。白ワイン造りを革命した伝説的な醸造家。
ピエールは2003年にドワジ・デーヌをドゥニに引き継いで、2004年には6つの家族エステートが「ドゥニ・デュブルデュー・エステーツ」として再組織された。ドゥニが2016年に亡くなった後は、4世代目のファブリス、ジャン・ジャックらが継承している。
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