パロス・バーデス・ペニンシュラなど3つのAVAが承認

　カリフォルニア・ロサンゼルスのパロス・バーデス・ペニンシュラ（Palos Verdes Peninsula）、ワシントン州のホワイト・ブラフズ （White Bluffs）、バーン・オブ・コロンビア・ヴァレー（Burn of Columbia Valley）など3つの産地について、米国のアルコール・タバコ税・貿易局（TTB）はAVAを承認した。

　新たなAVAが発効する7月19日には、米国内のAVAは計255となり、そのうち142がカリフォルニア州にある。AVAの地図はこちらから検索できる。TTBが作成したもので、歴史や定義などが記されている。

　パロス・バーデス・ペニンシュラはロサンゼルス郡南西部の太平洋沿岸地域に広がり、総面積は6434ha。どのAVAにも属していない。ロサンゼルスのダウンタウンから約40キロ。高級住宅地もあるが、ブドウ栽培を含む農業の歴史が長い。

　ロサンゼルス盆地と太平洋の間の低い丘陵地帯で、土壌は砂岩、風化した頁岩、シルト、石灰質粘土など。Catalina View WinesとLa Caze Family Vineyardカタリナ・ビュー・ワインズとラ・ケイズ・ファミリー・ヴィンヤードの2ワイナリーがある。主なブドウ品種はピノ・ノワール、シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー。

　ホワイト・ブラフズはワシントン州フランクリン郡にあり、面積は3万7900ha。コロンビア・ヴァレーAVA内に位置する。パスコ盆地のプラトー（台地）に広がり、1972年からのブドウ栽培の歴史がある。

　バーン・オブ・コロンビア・ヴァレーはワシントン州クリキタット郡のコロンビア・ヴァレーAVA内にあり、ヴァレーの南西端に位置する。面積は約6827ha。2000年代にブドウ栽培が始まり、カベルネ・ソーヴィニヨン、マルベック、シラー、シャルドネ、サンジョヴェーゼなどが植えられている。

　パシフィック・ノースウエストで最大のワイナリー、サン・ミッシェル・ワイン・エステートが、エリクット・ワイン・プロジェクトを展開している。