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ラングドックを代表するドメーヌ・ド・ラ・グランジュ・ド・ペール(Domaine de La Grange des Peres)の当主ローラン・ヴェイエ(Laurent Vaille)が30日、亡くなった。57歳だった。
現地報道によると、自社畑で頭部を壁にぶつけて怪我しているのが見つかった。心肺停止状態だった。
理学療法士だったヴェイエはエロー出身。エルミタージュのジェラール・シャーヴ、ラヤスのジャック・レイノー、プロヴァンスのトレヴァロンのエロイ・デュルバック、ブルゴーニュのコシュ・デュリらの下で修行した。1988年にモンペリエ西のアニャーヌ(Aniane)の石灰質の強い土地を購入。兄のベルナールとともにドメーヌを設立した。
シャーヴから分けてもらったシラー、ルーサンヌ、マルサンヌ、トレヴァロンから分けてもらったカベルネ・ソーヴィニヨンのほか、シャルドネを標高の高い冷涼な畑に植えた。最初のヴィンテージは1992年。短期間でラングドックを代表するカルトワインとなった。
低収量により伝統的な手法で造るワインは、冷涼感あふれるエレガントなスタイル。産地はコトー・デュ・ラングドックとテラス・デュ・ラルザックだったが、最初はヴァン・ド・ペイ、近年はIGPのペイ・ド・レローとして夜に出た。2019年12月のiDealwineのオークションでは、赤の1992が5219ユーロの記録的な高額で落札された。
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