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ピエモンテのバローロの歴史を作ってきた老舗ピオ・チェザーレ(Pio Cesare)4代目当主ピオ・ボッファ(Pio Boffa)が17日、入院していたクーネオ県ヴェルドゥーノの病院で亡くなった。新型コロナウイルスに感染して入院していた。66歳だった。
ピオ・チェザーレはボッファの曽祖父チェザーレ・ピオが1881年に設立。アルバ旧市街のローマ時代の城壁に囲まれた場所にセラーを築いた。ピオ・ボッファは両親ジュゼッペ・ボッファとロージー・ピオからワイナリーを引き継ぎ、品質をゆるぎないものにして世界的な評価を得た。70haの自社畑はすべてバローロとバルバレスコにある。セッラルンガダルバ、モンテフォルテダルバ、ラ・モッラなど5つの村に優れた9つのクリュを有する。
近年はクリュのワインが重視されているが、ピオ・チェザーレはバローロ・オルナート、バローロ・モスコーニとバルバレスコ・イル・ブリッコの単一畑は別格として、異なる銘醸畑のブレンドで造る伝統的なバローロを大切にしてきた。一部の熟成に中古バリックを用いて、早くから楽しめるスタイル。娘のフェデリカと甥のチェザーレ・ベンヴェヌートがワイナリーに参画している。生産量は50万本。
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