フランスの警察、フィリップ・シャヴィから盗まれたワイン回収

　フランスの警察当局は、昨年7月に起きたブルゴーニゥ地方ピュリニー・モンラッシェのドメーヌ・フィリップ・シャヴィのワイン盗難事件に関連して、犯罪ネットワークを摘発し、1160本の盗まれたワインを回収して、十数人の容疑者を逮捕した。

　地元報道によると、ボーヌとリヨンとトゥールーズの国家憲兵が2月24日に60人を動員して合同捜査を行い、昨年7月14日にフィリップ・シャヴィから盗まれた2000本のうち、マグナム9本を含む1160本を回収した。

　盗まれたワインは輸出直前で、2018年のACブルゴーニュ、ピュリニー・モンラッシェ・プルミエクリュのフォラティエールやピュセル、ムルソーのシャルムやナルヴォーなどが含まれていた。被害総額は8万ユーロ相当。

　ドメーヌによると、犯人はドアを破って侵入した。手袋をして塩素系の薬品で痕跡を消していた。ドメーヌはFacebook　で「あなたたちがネットを検索中に我々のボトルが販売されているサイトを見つけたら知らせてほしい。捜査に役立つかもしれません」とボトルの画像を投稿して協力呼びかけ、2400件を超すシェアがあった。

　警察当局はまた、マコネ・ヴェルジソンのドメーヌ・サングア・ギヨ（Domaine Sangouard-Guyot）で昨年10月に盗まれた、プイィ・フュイッセを中心とした850本のワイン（1万ユーロ相当）も回収した。