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シシリア島東部のエトナ山が2月16日に噴火し、活発な活動を続けている。火山灰や噴石が降り注いでいるが、人的な被害も避難活動もない。ワイン生産者たちは「火山灰がシシリアワインを特色づけている」と、重大な不安は抱いていないようだ。
標高3300mを超すエトナ山はヨーロッパ最大の活火山。紀元前から何度も大きな噴火を起こしてきた。ふもとにはブドウ畑や果樹園が広がり、火山灰や岩が降り積もった水はけのよい畑から、ミネラル感に富むワインが生まれている。
今回の噴火は16日に起き、炎と噴煙が高く上がった。その後も何度も噴火し、溶石岩や黒い火山灰が降っている。住民は長年の知恵で影響を受けない離れた場所に暮らしている。ふもとのブドウ畑は標高150-1200mに広がっている。ブドウ樹の生育はまだ活発化していないため、影響はほとんどないという。
エトナDOCは1968年に認められ、土着品種のネレッロ・マスカレーゼとネレッロ・カプッチョから、ピノ・ノワールやネッビオーロを思わせるストロベリーやスパイスの香りがあり、タンニンと酸の豊かな赤ワインを生む。白ワインはカリカンテとカタラットが主要品種。ロゼワインも造られる。
フランケッティ、グルフィ、テッレ・ネッレ、フランク・コーネリッセン、ベナンティ、ジローラモ、オッキピンティ、グラーチ、ドンナフガータ、タスカ・ダルメリータらが優れたエトナ・ロッソを生産している。
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