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シャブリ・グランクリュの趣、クッチのシャルドネ・サンタ・クルーズ・マウンテン2014

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 IPOB(イン・パースート・オブ・バランス)の活動は休止したが、個別ワイナリーの価値が変わるわけもない。カリフォルニア・ソノマに拠点を置くクッチは2014年ヴィンテージでデビュー10年目。ますます焦点が絞れてきている。
 初めての白ワイン「クッチ・ワインズ シャルドネ サンタ・クルーズ・マウンテン 2014」と「クッチ・ワインズ ピノ・ノワール マクドゥガル・ランチ ソノマ・コースト 2014」を試飲した。

 シャルドネは衝撃的だった。レモンオイル、生のカモミーユ、砕いた石、よく熟していて、テクスチャーはまろやか、生き生きしていて、ピントはきちんとあっている。透明な酸があり、極めて抑制された味わい。フィニッシュに塩っぽいミネラル。アルコール度は12.75%。アルノ・ロバーツもブドウを買うトラウト・ガルチ・ヴィンヤードとザナーテ・ヴィンヤードの2区画から。

 カリフォルニア版シャブリのグランクリュの趣だ。NYタイムズのエリック・アシモフ、パープル・ページのリチャード・ヘミングMW、ジェイミー・グッドらが、高く評価するのも当然だろう。2014年夏の収穫時、ワイナリーでこのシャルドネが搬入されるところに居合わせた。きれいなブドウに、ジェイミー・クッチが興奮していたのをよく覚えている。トゥルー・ソノマ・コーストから赤を造るジェイミーが、白はサンタ・クルーズ・マウンテンのブドウに頼るのは、より冷涼な気候に可能性を見出しているからだろう。
 マクドゥガル・ランチはアルコール度が12.4%と低いが、タンニンは完熟している。90年代の良作年のブルゴーニュのようだ。4つのピノ・ノワールの中ではいつも最も力強い。濃密で、甘さ一歩手前のところでバランスをとっている。重さはない。ブラックベリーに、ピンクペッパーのニュアンス。全房発酵100%。ブルゴーニュでもここまで徹底していない。統合されていて、バランスはいい。太平洋からわずか5キロ、標高280メートル以上の冷涼な畑から。ユリシス・バルデスが栽培している。8月19日に収穫。単一畑の中で最も早い。

 クッチのワインを飲み始めて、4年目に入る。スタイルがほぼ固まり、細部にまで神経が生き届くようになってきた。米国ではすぐに売り切れる。このシャルドネとピノ・ノワール、カリフォルニアの冷涼気候のお手本として、一度は味わうべきだろう。価格も許せる範囲に収まっている。

2016年6月26日 自宅で

クッチ・ワインズ シャルドネ サンタ・クルーズ・マウンテン 2014
93点
価格:7000円
クッチ・ワインズ ピノ・ノワール マクドゥガル・ランチ ソノマ・コースト 2014
93点
価格:8600円
輸入元:ilovecalwine

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