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スイスのプライベートバンク「エドモン・ド・ロスチャイルド」の経営者で、ボルドー・メドックのシャトー・クラーク(Chateau Clarke)のオーナーでもあったベンジャミン・ド・ロスチャイルド男爵が15日、心臓麻痺のためスイスの自宅で急死した。57歳だった。
妻のアリアンヌと娘が16日に発表した。
ベンジャミンは1963年、ロスチャイルド家のフランス分家の一員の家に生まれた。父がジュネーブに設立したプライベートバンクを1997年に継承、「エドモン・ド・ロスチャイルド・ホールディング」(Edmond de Rothschild Holding SA)の取締役会長を務めていた。ウェブサイトによると、2019年末で1730億スイスフランの資産を保有している。フランスの雑誌Challengesの2020年の億万長者番付で22位に格付けされている。
シャトー・ラフィットを購入したジェームス・ド・ロスチャイルドのひ孫息子にあたるベンジャミンの父が1973年に、メドック・ムーリスのシャトー・クラークとシャトー・マルメゾン(Chateau Malmaison)を買収。ベンジャミンが1997年に引き継いだ。ピュイスガン・サンテミリオンのシャトー・デ・ローレ(Chateau des Laurets)も2003年に買収した。
3つのロスチャイルド家が提携して始めた「シャンパーニュ・バロン・ド・ロスチャイルド」にも、ムートンを所有するバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド、ラフィットを所有するドメーヌ・バロン・ド・ロスチャイルド(ラフィット)と共に参画した。
また、スペイン・リオハでベガ・シシリアとジョイント・ヴェンチャーを組み、ボデガス・ベンジャミン・ド・ロスチャイルド&ベガ・シシリア(Bodegas Benjamin de Rothschild&Vega Sicilia)を2013年に初リリースした。
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