- FREE
オーストラリアのアデレード・ヒルズで自然派ワインを造り「ロックスター・ワインメーカー」と呼ばれたタラス・オコタが12日、亡くなった。49歳だった。ここ数年、闘病していた。
オコタは妻アンバーと共にオコタ・バレルズの共同創業者。アデレード大学で醸造学を修めた後、南オーストラリアのトゥー・ハンズ、ネペンス、カリフォルニアのアーカディアン、ヒッチング・ポストなどで働き、夫婦でレンズウッドにワイナリーを設立した
ローヌ品種、ブルゴーニュ品種、リースリングなどをオーガニックで栽培。人為的な介入を排除したワイン造りを追求した。野生酵母で発酵し、バスケットプレスで圧搾、無清澄で無濾過の伝統的なスタイルで、醸造過程では亜硫酸を使わなかった。
ピュアでナチュラルなワインは、世界のワインメーカーと愛好家から称賛された。オーストラリアのジャーナリスト、マイク・ベニーやラングトンズのアンドリュー・カイヤールMWらも、ワインの品質と人柄を評価していた。
サーファーで、パンクバンド「Krantus」のベース奏者としても活躍した。米国のロックバンド、トゥール(TooL)のフロントマン、メイナード・ジェームス・キーナンは「いいヤツを今日失った。神の恵みがありますように、タラス。本当に最悪だ」と、Twitterで死をいたんだ。タラスとキーナンは一緒にワインを造ったことがある。
ローリング・ストーンズのミック・ジャガーとチャーリー・ワッツは2014年のアデレード公演の際に、タラス家の人間とランチした。
アンバーと2人の子供が残された。
購読申込のご案内はこちら
会員登録(有料)されると会員様だけの記事が購読ができます。
世界の旬なワイン情報が集まっているので情報収集の時間も短縮できます!