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南仏バンドールのドメーヌ・タンピエを所有するタンピエ家の娘に生まれ、夫とともにバンドールを世界のワイン地図に載せるのに貢献したリュシー・ルル・ペイローが亡くなった。102歳だった。
リュシーは1917年のマルセイユ生まれ。リュシアン・ペイローと1936年に結婚し、父から引き継いだバンドールのドメーヌ・タンピエに移り住んだ。
夫妻は1941年のバンドールAOCの認可に注力し、バンドールとムールヴェードルの魅力を広めた。1943年には初めてのワインであるロゼを瓶詰めし、ドメーヌはフランス各地のレストランやホテルにワインを販売した。
ドメーヌ・タンピエはガイドブック「レ・メイユール・ヴァン・ド・フランス」2011年版で、プロヴァンスのドメーヌとして初の3つ星を獲得した。
一方で、リュシーはプロヴァンス料理を広めて、カリフォルニアの「シェ・パニース」のシェフ、アリス・ウォルターズにも影響を与えた。
ドメーヌは息子の兄弟に引き継がれたが、現在は引退し、ダニエル・ラヴィエが醸造責任者を務める。
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