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マスター・オブ・ワイン協会は28日、16人の新たなマスター・オブ・ワイン（MW）の合格を発表した。今年初めの7人と合わせて30か国に計409人のMWが存在する。
ワイン資格で最難関のマスター・オブ・ワインは、ステージ2の理論と試飲の試験を経て、ステージ3のリサーチ・ペーパー審査を通過する必要がある。2020年は新型コロナウイルスによる世界的なロックダウンのため、試験とステージ1の入学審査が中止になったが、リサーチ・ペーパーの最終審査だけは行われた。
基盤を置いて活躍する国のトップ6は、オーストラリア、カナダ、フランス、ニュージーランド、英国、米国。マスター・オブ・ワインはジャーナリスト、教育家もいるが、コンサルタント、バイヤー、醸造家が多い。トップ6の国はいずれもワイン産業が成長している国だ。
16人のベース国、簡単なプロファイルとリサーチ・ペーパーのテーマは以下の通り。
Mike Best MW (英国)
世界で最も若いMW。ロンドンのWSET講師を経てワイン商「3rd Floor Wines」に勤務
リサーチ・ペーパー
「An investigation into the cellar doors of Great Britain’s wine producers. What part might they play in the future growth of the industry?」
Nick Bielak MW (英国)
各国の著名な販売業者を通じてイタリアの優良生産者を広めてきたイタリアワインの専門家。
リサーチ・ペーパー
「An investigation into the challenges faced by the Prosecco DOC producers since 2010」
Beans Boughton MW (アラブ首長国連邦)
エミレーツ・グループ傘下の飲料企業のファインワイン・バイヤー。
リサーチ・ペーパー
「Examining the impact of market visits by winery principles on brand performance in the premium on-trade channel in Dubai」
Duane Coates MW (オーストラリア)
マクラレーン・ヴェールで自然な造りのコーツ・ワインズを手掛けるワインメーカー
リサーチ・ペーパー
「Methods of preserving freshness in opened bottles of wine」
Jacqueline Cole Blisson MW (カナダ)
ブルゴーニュでワイン造りの経験もあるライター、教育家、コンサルタント
「A study into Ontario’s quest for global fine wine recognition」
Roisin Curley MW (アイルランド)
ブルゴーニュでマイクロ・ネゴシアンMaison Roisin Curleyを営む醸造家。
リサーチ・ペーパー
「A scientific study comparing the influence of three different strains of Oenococcus oeni on malolactic fermentation kinetics and chemical properties relating to the colour and flavour of Pinot Noir wine from Burgundy」
Tracey Dobbin MW (フランス)
ニューファンドランド島生まれ。ボルドーに基盤を置いて、フランスとカナダでコンサルタントバイヤーと教育家をする。MBA保持者。
リサーチ・ペーパー
「Dry white wines from Grand Cru Classe Sauternes: Perceptions of negociants, chateaux and key market retailers on the market performance and market potential of these wines」
Heidi Hansen MW (ノルウェー)
コック出身でソムリエに転じた。オスロでソムリエとWSETの講師をする教育家。
リサーチ・ペーパー
「Online wine tasting courses in Norway. Examining the quality of corrective feedback through an online platform and the opportunities for development」
Christophe Heynen MW (ベルギー)
ベルギーとフランスで活躍するインポーターのマネージング・ディレクター。
リサーチ・ペーパー
「An analysis of the use of crowdfunding methods as a tool for financing new vineyard and winery projects worldwide from the perspective of wine entrepreneurs」
Annette Lacey MW (オーストラリア)
レストランとホスピタリティ施設経営の専門家。シドニーのホスピタリティ・グループ「Solotel」の飲料マネジャー。
リサーチ・ペーパー
「An investigation into whether the Tasmanian GI should be sub-divided」
Ido Lewinsohn MW (イスラエル)
イスラエルのRecanati Wineryのヘッドワインメーカー。
リサーチ・ペーパー
「Grapevine leafroll virus crisis in Israel. How has the industry been affected and what is it doing to combat the disease」
William Lowe MW (英国)
MW初の蒸留家。Cambridge Distilleryの蒸留責任者であり共同設立者。
リサーチ・ペーパー
「Does wine tasting education improve performance in qualitative assessment of spirits?」
Geoffrey Moss MW (カナダ)
消費者直売にフォーカスした小規模ブランディングとマーケティング企業「Lithica Wine Marketing」社長。
リサーチ・ペーパー
「A case study: Factors affecting wine club termination for nine California wineries」
Ray O’Connor MW (英国)
アイルランド生まれ。「ゴードン・ラムゼイ」のソムリエを経て、現在は「Naked Wines UK」のワイン・ディレクター。
リサーチ・ペーパー
「An investigation into the chemical and sensory characteristics in the use of specific inactivated yeast in bulk-shipped Marlborough Sauvignon Blanc」
Adam Porter MW (英国)
オックスフォード大のブラインド・テイスティング・コンペティション経験者。受賞歴のあるインポーター兼卸売り業者「Jascots」の購入と戦略担当。
リサーチ・ペーパー
「Can premium wines be marketed in single serve cans in the UK retail market?」
Louise Wilson MW (カナダ)
輸出、小売、ソムリエ、教育家を経験したカナダワインの専門家。
リサーチ・ペーパー
「 An investigation into consumer attitudes toward vegan and vegetarian wine in Canada」
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