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デジタルメディアの情報発信が加速、「JALUX ワイン チャンネル」開設

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 ワイナリーの制作現場の動画を見られる「JALUX ワイン チャンネル」を、インポーターのJALUXがオープンした。新型コロナウイルス対策で在宅を迫られる中で、世界のワイン生産者、トレード、ジャーナリストらがデジタルメディアの映像配信に力を入れている。


 JALUX ワイン チャンネルに投稿されているのは、JALUXのポートフォリオを代表するカリフォルニアの「クロ・デュ・ヴァル」、「デュモル・エステート・ヴィンヤード」、「ハーシュ・ヴィンヤーズ」、ニュージーランドの「クロ・アンリ」、シャンパーニュの「ビルカール・サルモン」、「ジョセフ・ペリエ」など。すべて字幕付き。


 オーナーやワインメーカーらが、ワイナリーの歴史やワイン造りの秘密を語り、ワインの試飲も行っている。ブドウ畑を取り巻く環境をドローンで空撮した空気感を感じられる映像もあれば、ワインメーカーが詳細な試飲コメントを語る投稿もある。おうち飲みしながら見たり、詳細な知識を得たりと、愛好家からプロまで楽しめる。


 JALUX ワイン チャンネルはこちら


 ワイン生産者のマーケティングは、ジャーナリストによるデジタル・活字メディアでの紹介、ソムリエやワインショップへのプロモーション、消費者イベントなどをベースに、展開されてきた。だが、人間の移動が制限され、リアルな情報伝達が困難になる中で、生産者やインポーターがYouTube、ZOOM、Instagram、LINEを通じて、消費者やトレードに、情報を直接、伝える動きが加速している。


 デジタルメディアを活用した情報発信の新たな動きは、英米のメディアでも起きている。ブルゴーニュの権威ジャスパー・モリスは、有料メディア「Inside Burgundy」でZOOMを活用して情報発信している。アントニオ・ガッローニは「Vinous」でZOOMライヴセミナーを行っている。


 消費者の間でも、ZOOMやLINEを通じて、時間やワインをシェアする飲み会が広がっている。


 今回のパンデミックが収束しても、デジタル空間でのコミュニケーションはさらに発展するだろう。活字メディア主体で進んできたワインのマーケティングが変貌する可能性がある。

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