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ブルゴーニュでは知名度の低いラドワから優れたワインを世に出すシルヴァン・ロワシェの当主が来日した。
「ブルゴーニュワイン大全」の著者でベリー・ブラザーズ&ラッド(BB&R)のブルゴーニュワイン・ディレクター、ジャスパー・モリスMWが発掘した。ラドワはボーヌから74号を北上し、アロース・コルトンを抜けて、プレモー・プリセの手前にある。コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュとして売られることが多いが、近年は優れた若手が台頭している。「ラドワはあまり注目していなかったが、オリヴィエ・メルランで修行中に『才能ある造り手がいる』と聞いた」とジャスパーMW。
ロワシェ家はコート・ド・ニュイの南端コンブランシアン村の出身。大理石の砕石商だったが、フェルマージュ(賃貸)していた畑を取り戻し、1983年生まれのシルヴァンが本格的なワイン造りに乗り出した。デビューは2005年。ボーヌの醸造学校を卒業した。ビオロジック栽培を実践し、2011年からAB(アグリキュルチュール・ビオロジック)の認証を得た。ラドワのモノポールの白「ボワ・デ・グレション」、コルトン・シャルルマーニュ、クロ・ド・ヴージョなどを手がける。
試飲したのは、ラドワ・ブラン・ボワ・デ・グレション2009(参考小売4620円)とコルトン・シャルルマーニュ2009(1万4490円)。ボワ・デ・グレションは09らしいリッチな果実味と適度な緊張感。ラドワというだけで無視されるにはもったいない。ラッキング(澱引き)もろ過もしない。
興味深いのはコルトン・シャルルマーニュ。コルトンの丘の真東向きのアン・シャルルマーニュと、南向きのル・コルトンの区画を有する。09はアン・シャルルマーニュの区画のみで醸し、10年と11年は別に仕込み、12年はBB&R向けのキュヴェのみブレンドした。東向き斜面からの09年はよく熟していて、パイナップルや黄色果実の香り。ミネラル感もきちんとある。早くから楽しめるが、10年は軽く熟成しそうだ。
「09は収穫量もしっかりあって素晴らしいヴィンテージ。ビオロジックは作業量が2倍かかるが、自然を尊重してテロワールを表現したい。ラドワにはポテンシャルがある。クロ・ド・ヴージョは中腹の南寄り中腹斜面で、ティヴォー・リジェ・ベレールの隣に位置している」とシルヴァン。伸びしろたっぷりの30歳だ。
問い合わせはBB&R(03-5220-5491)。
「ブルゴーニュワイン大全」の著者でベリー・ブラザーズ&ラッド(BB&R)のブルゴーニュワイン・ディレクター、ジャスパー・モリスMWが発掘した。ラドワはボーヌから74号を北上し、アロース・コルトンを抜けて、プレモー・プリセの手前にある。コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュとして売られることが多いが、近年は優れた若手が台頭している。「ラドワはあまり注目していなかったが、オリヴィエ・メルランで修行中に『才能ある造り手がいる』と聞いた」とジャスパーMW。
ロワシェ家はコート・ド・ニュイの南端コンブランシアン村の出身。大理石の砕石商だったが、フェルマージュ(賃貸)していた畑を取り戻し、1983年生まれのシルヴァンが本格的なワイン造りに乗り出した。デビューは2005年。ボーヌの醸造学校を卒業した。ビオロジック栽培を実践し、2011年からAB(アグリキュルチュール・ビオロジック)の認証を得た。ラドワのモノポールの白「ボワ・デ・グレション」、コルトン・シャルルマーニュ、クロ・ド・ヴージョなどを手がける。
試飲したのは、ラドワ・ブラン・ボワ・デ・グレション2009(参考小売4620円)とコルトン・シャルルマーニュ2009(1万4490円)。ボワ・デ・グレションは09らしいリッチな果実味と適度な緊張感。ラドワというだけで無視されるにはもったいない。ラッキング(澱引き)もろ過もしない。
興味深いのはコルトン・シャルルマーニュ。コルトンの丘の真東向きのアン・シャルルマーニュと、南向きのル・コルトンの区画を有する。09はアン・シャルルマーニュの区画のみで醸し、10年と11年は別に仕込み、12年はBB&R向けのキュヴェのみブレンドした。東向き斜面からの09年はよく熟していて、パイナップルや黄色果実の香り。ミネラル感もきちんとある。早くから楽しめるが、10年は軽く熟成しそうだ。
「09は収穫量もしっかりあって素晴らしいヴィンテージ。ビオロジックは作業量が2倍かかるが、自然を尊重してテロワールを表現したい。ラドワにはポテンシャルがある。クロ・ド・ヴージョは中腹の南寄り中腹斜面で、ティヴォー・リジェ・ベレールの隣に位置している」とシルヴァン。伸びしろたっぷりの30歳だ。
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