- FREE
カリフォルニア・ナパヴァレーの単一畑の先駆ダイアモンド・クリーク・ヴィンヤーズの共同設立者アデル・ブーツ・ブロウンスタインが、7月31日、亡くなった。92歳だった。
ブロウンスタインは夫のアルとともに、1968年に、カリストガ南部のダイアモンド・マウンテンに、ダイアモンド・クリーク・ヴィンヤーズを設立した。ヴォルカニック・ヒル、レッド・ロック・テラス、グレイヴリー・メドウ、レイクの4つの畑から、長期熟成タイプのナパヴァレー・カベルネ・ソーヴィニヨンを生産した。アルがパーキンソン病で2006年に亡くなった後も、息子のフィル・ロスとともに日々のワイナリー運営に当たっていた。ナパ黎明期の女傑の1人だった。
カリフォルニアワインの祖アンドレ・チェリチェフのコンサルティングを受けて、山岳部の畑にカベルネ・ソーヴィニヨンを含むボルドー品種を植えた。4つの単一畑のテロワール表現にフォーカスし、1972ヴィンテージを初めて発売した。年産2000ケースと少量生産だったが、ナパでカベルネに100ドルの値段をつけた最初のワイナリーでもあった。
ナパヴァレーでは、近年、テロワールを表現する単一畑のワインを生産するワイナリーが増えているが、ダイアモンド・マウンテンはパイオニアの1つだった。畑名を表示したワインとしては、リッジのモンテベロが1962年、ハイツ・セラーズのマーサズ・ヴィンヤードが1966年、アイズリー・ヴィンヤードからはリッジが1971年にワインを生産した。ダイアモンドはそれらに続いた。
購読申込のご案内はこちら
会員登録(有料)されると会員様だけの記事が購読ができます。
世界の旬なワイン情報が集まっているので情報収集の時間も短縮できます!