サザビーズ、フランスの実業家が買収

　高級ワインオークション大手の米国のオークション会社「サザビーズ」を、フランスの通信大手アルティスの創業者でフランス系ユダヤル人のパトリック・ドライが37億ドルで買収した。

　ドライのファンドがサザビーズ株の前週末（14日）終値を61%上回る1株57ドルで買い取る。サザビーズCEOのタッド・スミスは「パトリック・ドライは世界で最も評価された起業家の1人」と、通信、メディア、デジタル分野での業績をたたえ、「今回の買収はサザビーズに成長に向けたプログラムの成功を加速させる機会を与えてくれるだろう」とコメントした。

　サザビーズは2018年の世界のワイン売上が初の1億ドル超になるなど、ワイン部門は好調だったが、メインの美術品が不調だったと伝えられている。

　クリスティーズはケラングCEOのフランソワ・アンリ・ピノーが所有し、サザビーズがドライの手に落ちて、ワインと美術品に強い英国の2大オークションハウスが、フランス人の持ち物になった。