火事のノートルダム寺院再建、実業家フランソワ・アンリ・ピノーとベルナール・アルノーが計3億ユーロを寄付

　パリのノートルダム寺院の火災で、フランスの２人の実業家でワイナリーも所有するフランソワ・アンリ・ピノーとベルナール・アルノーが修復のために、計3億ユーロを寄付することを発表した。

　火事は15日夕に発生して、尖塔や屋根が焼失し、16日午前に鎮火が発表された。事故と見られ、調査が進められている。マクロン大統領は大聖堂の再建を宣言し、国際的な財政支援キャンペーンを始めると誓った。

　事態を受けて、シャトー・ラトゥール、クロ・ド・タールなどを所有するグループ・アルテミスのチェアマン、フランソワ・アンリ・ピノーは、1億ユーロの寄付を発表した。イケムやシュヴァル・ブランなどを所有するLVMHグループとベルナール・アルノーCEOも、2億ユーロを再建ファンドに寄付すると発表した。また、長期化する再建と基金のため、建築や財政の専門家を派遣する意向

　仏シャレンジ誌の2018年フランス長者番付で、アルノーは資産732億ユーロでフランス1位の億万長者。ピノーは今回の寄付で60%の税控除ができるとの指摘が出ている。