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オーストラリア・ヴィクトリア州のヤラヴァレーの商業畑で、フィロキセラが発見された。オーストラリア南部のブドウ畑の害虫や病気の予防機関「ヴァインヘルス・オーストラリア」(Vinehealth Australia)が、拡大防止を生産者に呼びかけている。
地元報道によると、フィロキセラが発見されたのはヤラ・ヴァレーのセント・アンドリュースに位置する畑。マルーンダーのフィロキセラ感染ゾーンで見つかったのと同じ「G1」種と確認された。感染ゾーンの北西に5キロの検疫エリアが設定された。国家のフィロキセラ対策要綱に基づいて、新たにフィロキセラ感染ゾーンの設定を進めている。
ブドウ樹を枯らす害虫のフィロキセラは、オーストラリアで83の固有種が存在する。感染はヴィクトリア、ニュー・サウス・ウェールズ州に限定されているが、ほかの産地の自根の樹に拡大するリスクを抱えている。そのため、厳格な予防対策を実施している。
「オーストラリアン・グレープ・アンド・ワイン」(Australian Grape and Wine)とヤラヴァレーの生産者団体は、栽培農家やワイナリーに拡大防止の徹底を呼びかけている。畑に立ち入る際の靴の洗浄や靴袋の装着、自動車をブドウ畑の外に駐車、栽培機器の洗浄、畑を移動する機器類や訪問者の記録などを訴え、フィロキセラ感染ゾーンやフィロキセラ危険ゾーンからのフィロキセラ侵入を防ぐ。
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