ワイン資格試験の”赤本”「ワインとグルメの資格と教室2019」刊行

　ワイン関連の資格試験対策の”赤本”的なムック「ワインとグルメの資格と教室2019」が出版された。

　ワイン、日本酒、チーズの資格を目指す受験生の幅は広がり、上級の資格を目指す人も増えている。本書は過去問題の解説で試験対策をアドバイスするだけでなく、合格者の体験談を紹介し、モチベーションを高める構成となっている。東京や大阪にはワインスクールがあり、受験生は学習グループを作って、情報交換し、やる気を高めることができる。本書はそうした機会の少ない受験生を助けるガイドブックともなっている。

　ソムリエとワインエキスパートについては、2018年の試験問題を田辺由美さんが分析して、2019年の問題を予想。2013-2017年の5年分の問題の解説を掲載している。試飲、サービス対策もプロが解説している。近年、受験生が増えているSAKE DIPLOMAとWSET SAKE対策も充実し、キャプランワインアカデミー講師の鈴木更紗さんがWSET SAKEの解説をしている。

　ワイン業界で近年、受験生が増えているのが、シニアワインエキスパート、WSETのレベル4ディプロマ、JSAのSAKE DIPLOMA、WSET SAKEのレベル3などの上級資格。難易度がますこれらの資格については、一発合格したインポーター勤務の女性や女性ソムリエ、夫婦らの勉強方法や苦労談を紹介し、やる気を高める内容となっている。

　イカロス出版。2592円。