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トロワ・クロワ当主でムートンの前技術責任者、パトリック・レオンが死去

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 ボルドー・フロンサックのシャトー・レ・トロワ・クロワ当主で、ムートン・ロートシルトの前醸造責任者パトリック・レオンが11日、がんのため亡くなった。75歳だった。
 
 レオンは1943年生まれ。ボルドー大のエミール・ペイノー教授の下で栽培と醸造を修めた。ワイン商アレクシス・リシーヌの下で、1972年から13年間にわたりバイヤーとして働き、ラスコンブとカステラの技術責任者も務めた。ムートン・ロートシルトを擁するバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド(BPhR)の技術責任者を85年から2004年まで務めて、ダルマイヤックやクレール・ミロンはもちろん、ロバート・モンダヴィのティム・モンダヴィと組んでのカリフォルニアのオーパスワン、チリのエスクード・ロホ、ラングドックのバロン・ダルクなどのプロジェクトにも加わった。

 BPhRを退職した後は、95年に購入したフロンサックの家族シャトーのレ・トロワ・クロワで息子ベルトランとともにワインを生産する一方で、国際的なコンサルタントとしても活躍。アレクシスの息子サシャ・リシーヌが所有するプロヴァンスのシャトー・デスクランを米国でナンバー1のロゼブランドに成長させた。

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