シャンパーニュのゴッセ、ムニエ100%「グラン・ブラン・ド・ムニエ」発売

　シャンパーニュのメゾン、ゴッセが、9年間の瓶熟を行ったムニエ100%のキュヴェ「グラン・ブラン・ド・ムニエ」（Gosset Grand Blanc de Meunie）を英国で発売した。

　2007ヴィンテージをベースに、2006年のリザーヴを10%ブレンドした。ムニエはエペルネに近い、キュミエール、ピエリー、オーヴィレール、ムシー、シャボットなどの南、東向き斜面から調達した。2018年最初にデゴルジュされ、ドザージュはリットルあたり3グラムのエクストラ・ブリュット。ノンマロ。生産本数は5000本。

　ムニエは柔らかさと果実味が特色で、シャルドネとピノ・ノワールをつなぐ品種としてブレンドされることが多い。ヴァレ・ド・ラ・マルヌやモンターニュ・ド・ランスの格付けの低い村で多く栽培される。熟成しないと一般的にみなされているが、クリュッグのグランドキュヴェに必ずブレンドされ、ジャン・マルク・セレックら優れたレコルタン・マニピュランも多用する。ただ、メゾンがムニエ100％のキュヴェを仕込むのは珍しい。

　ゴッセは1584年に設立されたシャンパーニュで最古のメゾン。実験的なピノ・ノワール100%の「ブラン・ド・ノワール」を1万本限定生産するなど、挑戦的なワイン造りを進めている。