トランプ大統領、オレゴンワインでマクロン大統領を歓待

　トランプ大統領は国賓として公式訪問中のフランスのマクロン大統領を、24日開かれたホワイトハウスの公式晩さん会に招き、オレゴンのドメーヌ・セリーヌとドメーヌ・ドルーアンでもてなした。
　ホワイトハウスの発表によると、料理はフランスの影響を受けた米国の伝統料理。主菜は春の子羊のラックとニューオーリンズスタイルのジャンバラヤ、デザートはネクタリンのタルト。ワインはいずれもオレゴン産。フランスと米国の歴史的な友好を表す生産者が選ばれた。白は「ドメーヌ・セリーヌ　シャルドネ　エヴァンスタッド・リザーヴ　2015」、赤は「ドメーヌ・ドルーアン　ピノ・ノワール　ロレーヌ　2014」、スパークリングは「シュラムスバーグ　ドゥミ・セック　クレマン」だった。
　ドメーヌ・セリーヌは、グレース＆ケン・エヴァンスタッド夫妻が1989年、ウィラメット・ヴァレーのダンディー・ヒルズに定着し、ブルゴーニュ品種を生産してきた。ディジョン・クローンを植え、フレンチオーク40%で熟成している。
　ドメーヌ・ドルーアンは、ボーヌに本拠を置くジョゼフ・ドルーアンが1987年にウィラメット・ヴァレーに設立した。オレゴンのピノ・ノワールに世界が注目するきっかけを作った。ドルーアン家のワインメーカーのヴェロニクが長女ロレーヌの名を冠したキュヴェが供された。シュラムスバーグはホワイトハウスの公式行事で何度も注がれている。ほのかな甘口。
　ホワイトハウスの晩さん会で使われるワインは、ゲストとの関係を考慮して選ばれる。今回はブルゴーニュからドルーアンが黎明期のオレゴンにやってきて、ピノ・ノワール産地としての基礎を確立した歴史に敬意を表した恰好。オレゴン二はその後、ルイ・ジャド、ドミニク・ラフォン、ルイ・ミシェル・リジェ・ベレール、ジャン・二コラ・メオら多くの有名ブルゴーニュ生産者が進出している。

料理とワインは以下の通り。

First Course:
Goat Cheese Gateau
Tomato Jam
Buttermilk Biscuit Crumbles
Young Variegated Lettuces

Main Course:
Rack of Spring Lamb
Burnt Cipollini Soubise
Carolina Gold Rice Jambalaya

Dessert:
Nectarine Tart
Creme Fraiche Ice Cream

ワイン
Domaine Serene Chardonnay “Evenstad Reserve” 2015
Domaine Drouhin Pinot Noir “Laurene” 2014
Schramsberg Demi-Sec “Cremant”