豪トルブレック、NZエスカープメントを買収

　南オーストラリア州バロッサ・ヴァレーのシラーズで名高いトルブレックが、ニュージーランド・マーティンボロのピノ・ノワールの名手エスカープメント・ワインズを買収する。
　エスカープメントは1999年に創設され、19haの畑から単一畑を含む3つのレンジのピノ・ノワールとピノグリ、シャルドネを産する。「プリンス・オブ・ピノ」と呼ばれる創設者のワインメーカー、ラリー・マッケンナとスタッフはそのままとどまる。買収には畑、ワイナリー、ブランドのポートフォリオが含まれる。買収によって、オーストラリアでの販売が強化できる。
　トルブレックのジェネラル・マネジャーのピーター・ペランは「ニュージーランドの最良のピノ・ノワール生産者の1つの戦略的な買収に興奮している」とコメントし、「ラリーは国際的なピノの伝説であり、引き続きワインに影響を及ぼすことが交渉には必須だった」としている。トルブレックは米国の実業家ピーター・ナイトが11年前に買収し、オーストラリアでもトップのシラーズ生産者となった。
　今回の買収はニュージーランドの海外投資オフィス（OIO）の認可を待っている。