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ニュージーランド・ワイへケ島を本拠に各国の生産者のコンサルタントをするサム・ハロップMWが、自ら手掛ける「サム・ハロップ・ワイン」から新ブランド「グランド・アマチュア」(Grand Amateur)を発売する。
IWCの元コ・チェアマンで、各国のワイナリーや醸造関連企業のコンサルタントを務めるサムが、利益度外視で造るのがサム・ハロップ・ワイン。テロワールを追求する「セダリオン」はコストがかかり価格も高いため、アプローチャブルな価格で品種特性を打ち出すのがグランド・アマチュア。
グランド・アマチュアというブランド名は、1639年に金星の日面通過の最初の観測を行なった英国のエレミア・ホロックスらにちなんでいる。プロではない青年たちが、名誉や財産ではなく、好奇心と情熱から、天文学に残る発見を成し遂げた史実に着想を得ている。既成のワイン造りの手法に挑戦し、先入観を排して、情熱と自主性をもって新しいスタイルに取り組んでいる。
ホークス・ベイのシラーから造る「ジェントルマン」、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロを等分にブレンドした「マーチャント」、シャルドネの「ウォッチメーカー」の3種がある。北島のネイピア周辺に広がるホークス・ベイはホークス・ベイからの影響を受けた冷涼な気候で、シラー、シャルドネ、カベルネ・フランなどが成功している。シラーはとりわけ、クラギー・レンジなど冷涼シラーの典型としてよく知られている。
「サム・ハロップ・ワイン グランド・アマチュア ウォッチメーカー 2016」(Sam Harrop Wine Grand Amateur Watchmaker 2016)は白桃、ゴールデンデリシャス、ハチミツ、豊満で、厚みがあるが、硬質な酸がバランスをとっている。トースティなオークがやや強めだが、1、2年たてば統合されるだろう。フィニッシュにブラウンシュガーのタッチ。理解しやすい国際スタイル。区画から採取した培養酵母で発酵し、40%新樽で10か月間の熟成。89点。
「サム・ハロップ・ワイン グランド・アマチュア ジェントルマン 2016」(Sam Harrop Wine Grand Amateur Gentleman 2016)はブラックラズベリー、レッドペッパー、ジューシーで、ほのかに杉のニュアンス、全房発酵由来の引き締まった風味とアニスの香りが複雑味を与えている。冷涼なホークス・ベイのシラーにわずかなヴィオニエをブレンドして、軽やかさを加えている。70%は除梗し、残りは全房発酵。アプローチャブル。89点。
「サム・ハロップ・ワイン グランド・アマチュア マーチャント 2016」(Sam Harrop Wine Grand Amateur Merchant 2016)は、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロのブレンド。レッドチェリー、プラム、ほのかな青さが複雑性を加えている。シルキーなテクスチャー、果実は熟しているが、引き締まった感触があり、フレッシュな酸が持ち上げている。フィニッシュにドライハーブのタッチ。88点。
サムは自然派のイメージがあるが、並外れた栽培と醸造の知識に基づいて、どのようなスタイルにでも仕上げられる手腕を有する。ワイヘケ島と同じく冷涼なホークス・ベイで造るグランド・アマチュアは、アプローチャブルで、品種特性を打ち出した国際スタイルという狙いが貫かれている。
彼がコストを気にせず理想のスタイルを目指したのがセダリオン。古いヴィンテージを試飲した。「サム・ハロップ・ワイン セダリオン シングルヴィンヤード・シャルドネ 2013」(Sam Harrop Cedalion Single Vlineyard Chardonnay 2013)は若々しく、レモンの皮、柑橘、ハチミツ、シャブリを思わせるタイトさと塩気は変わらず、2年前と変わらずフレッシュだが、ヴォリューム感が増した。フリンティで、リニアなフィニッシュ。マロは40%ブロック。疲れておらず、並みのシャブリよりも熟成力を感じる。93点。
「サム・ハロップ・ワイン セダリオン シングルヴィンヤード・シャルドネ 2014」(Sam Harrop Cedalion Single Vlineyard Chardonnay 2014)は、まろやかで、やや樽が強い。新樽比率が30%と2013より高く、果実のふくらみがある。レモンオイル、牡蠣殻、ほのかに還元し、クリーミィなテクスチャー、ミッドパレットの厚みがあり、正確なフィニッシュ。92点。
「サム・ハロップ・ワイン セダリオン シングルヴィンヤード・シラー 2014」(Sam Harrop Cedalion Single Vlineyard Syrah 2014)はワイヘケ島の東端から。レッドベリー、白コショウ、スパイシーで、シルキー、うまみがたっぷりあり、冷涼気候シラーの典型。細身で、緊張感が持続するフィニッシュ。93点。
親しみやすいエントリーレベルから、テロワールを追求するハイエンドまで、造り手の明確なメッセージがワインから伝わってくる。
輸入元はヴァイ・アンド・カンパニー。3月に輸入予定。
IWCの元コ・チェアマンで、各国のワイナリーや醸造関連企業のコンサルタントを務めるサムが、利益度外視で造るのがサム・ハロップ・ワイン。テロワールを追求する「セダリオン」はコストがかかり価格も高いため、アプローチャブルな価格で品種特性を打ち出すのがグランド・アマチュア。
グランド・アマチュアというブランド名は、1639年に金星の日面通過の最初の観測を行なった英国のエレミア・ホロックスらにちなんでいる。プロではない青年たちが、名誉や財産ではなく、好奇心と情熱から、天文学に残る発見を成し遂げた史実に着想を得ている。既成のワイン造りの手法に挑戦し、先入観を排して、情熱と自主性をもって新しいスタイルに取り組んでいる。
ホークス・ベイのシラーから造る「ジェントルマン」、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロを等分にブレンドした「マーチャント」、シャルドネの「ウォッチメーカー」の3種がある。北島のネイピア周辺に広がるホークス・ベイはホークス・ベイからの影響を受けた冷涼な気候で、シラー、シャルドネ、カベルネ・フランなどが成功している。シラーはとりわけ、クラギー・レンジなど冷涼シラーの典型としてよく知られている。
「サム・ハロップ・ワイン グランド・アマチュア ウォッチメーカー 2016」(Sam Harrop Wine Grand Amateur Watchmaker 2016)は白桃、ゴールデンデリシャス、ハチミツ、豊満で、厚みがあるが、硬質な酸がバランスをとっている。トースティなオークがやや強めだが、1、2年たてば統合されるだろう。フィニッシュにブラウンシュガーのタッチ。理解しやすい国際スタイル。区画から採取した培養酵母で発酵し、40%新樽で10か月間の熟成。89点。
「サム・ハロップ・ワイン グランド・アマチュア ジェントルマン 2016」(Sam Harrop Wine Grand Amateur Gentleman 2016)はブラックラズベリー、レッドペッパー、ジューシーで、ほのかに杉のニュアンス、全房発酵由来の引き締まった風味とアニスの香りが複雑味を与えている。冷涼なホークス・ベイのシラーにわずかなヴィオニエをブレンドして、軽やかさを加えている。70%は除梗し、残りは全房発酵。アプローチャブル。89点。
「サム・ハロップ・ワイン グランド・アマチュア マーチャント 2016」(Sam Harrop Wine Grand Amateur Merchant 2016)は、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロのブレンド。レッドチェリー、プラム、ほのかな青さが複雑性を加えている。シルキーなテクスチャー、果実は熟しているが、引き締まった感触があり、フレッシュな酸が持ち上げている。フィニッシュにドライハーブのタッチ。88点。
サムは自然派のイメージがあるが、並外れた栽培と醸造の知識に基づいて、どのようなスタイルにでも仕上げられる手腕を有する。ワイヘケ島と同じく冷涼なホークス・ベイで造るグランド・アマチュアは、アプローチャブルで、品種特性を打ち出した国際スタイルという狙いが貫かれている。
彼がコストを気にせず理想のスタイルを目指したのがセダリオン。古いヴィンテージを試飲した。「サム・ハロップ・ワイン セダリオン シングルヴィンヤード・シャルドネ 2013」(Sam Harrop Cedalion Single Vlineyard Chardonnay 2013)は若々しく、レモンの皮、柑橘、ハチミツ、シャブリを思わせるタイトさと塩気は変わらず、2年前と変わらずフレッシュだが、ヴォリューム感が増した。フリンティで、リニアなフィニッシュ。マロは40%ブロック。疲れておらず、並みのシャブリよりも熟成力を感じる。93点。
「サム・ハロップ・ワイン セダリオン シングルヴィンヤード・シャルドネ 2014」(Sam Harrop Cedalion Single Vlineyard Chardonnay 2014)は、まろやかで、やや樽が強い。新樽比率が30%と2013より高く、果実のふくらみがある。レモンオイル、牡蠣殻、ほのかに還元し、クリーミィなテクスチャー、ミッドパレットの厚みがあり、正確なフィニッシュ。92点。
「サム・ハロップ・ワイン セダリオン シングルヴィンヤード・シラー 2014」(Sam Harrop Cedalion Single Vlineyard Syrah 2014)はワイヘケ島の東端から。レッドベリー、白コショウ、スパイシーで、シルキー、うまみがたっぷりあり、冷涼気候シラーの典型。細身で、緊張感が持続するフィニッシュ。93点。
親しみやすいエントリーレベルから、テロワールを追求するハイエンドまで、造り手の明確なメッセージがワインから伝わってくる。
輸入元はヴァイ・アンド・カンパニー。3月に輸入予定。
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