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優れたネゴシアンは、いいヴィニュロン(ブドウ栽培家)からブドウや果汁を買い付ける。ピュリニー・モンラッシェのポール・ペルノも、シャサーニュ・モンラッシェのハイツ・ロシャルデもジョゼフ・ドルーアンに売ってきた。ペルノは義理堅いから、今も一部を売っている。ブルゴーニュの農村は義理と人情の世界である。
ドメーヌ・ハイツ・ロシャルデは、アルマン・ハイツが2012年にワインを造り始めてから、注目を集めている。1857年にさかのぼる歴史を持つ一族だ。大地主だったが、フィロキセラ後に売却し、ジョルジュ・ロシャルデがコート・ド・ボーヌ最高の畑のみを手元に残した。畑は3人の孫が分割した。その1人ブリジット・ロシャルデがクリスチャン・ハイツと結婚し、ハイツ・ロシャルデの名でブドウを栽培。ドルーアンに全量売っていたが、自家元詰めに転じた。ルフレーヴの前の醸造家、ルードヴィック・ピエロの指導でビオディナミに取り組んでいる。
畑のポートフォリオが充実している。
Chevalier-Montrachet Grand Cru (0.09 ha)
Chassagne-Montrachet Premier Cru la Maltroye (0.70 ha)
Meursault Premier Cru Les Perrieres (0.70 ha)
Pommard Premier Cru Monopole Clos des Poutures (0.66 ha)
Pommard Premier Cru Les Pezerolles (0.60 ha)
Pommard Premier Cru Les Rugiens (0.43 ha)
Volnay Premier Cru Les Taillepieds (0.37 ha)
Meursault Les Gruyaches
Bourgogne Chardonnay (0.35 ha)
Bourgogne Pinot Noir
30歳のアルマンは寡黙な優男だが、ワイン造りはエクストリームに寄っている。赤ワインの全房発酵比率は100%。一部のキュヴェは亜硫酸を添加していない。2015年からネゴスの「アルマン・ハイツ」も始めた。レジョナルが充実している。
「アルマン・ハイツ コトー・ブルギニヨン・ルージュ・ベル・ローズ 2015」(Armand Heitz Coteaux Bourguignons Rouges Belles Roses 2015)はネゴシアン物で、亜硫酸無添加。しなやかで、透明感があり、うまみがたっぷりある。レッドチェリー、ブラウンシュガー、シームレスで、雑味がないクリーンな味わい。2016年は霜で造れなかった。87点。
「アルマン・ハイツ ブルゴーニュ・アリゴテ 2015」(Armand Heitz Coteaux Bourgogne Aligote 2015)は輝きのある酸、白桃、青りんご、ミント、水晶のようなミネラル感に包まれ、テクスチャーは丸い。塩気を帯びたフィニッシュ。D974の西側にある畑だが、樹齢は70-80年。88点。
「ドメーヌ・ハイツ・ロシャルデ ムルソー・アン・ラ・バール 2015」(Domaine Heitz-Lochardet Meursault En la Barre 2015)は、コント・ラフォンのモノポール、クロ・ド・ラ・バールと連なるクリマ。白い花、グレープフルーツ、白桃、フレッシュな酸があり、丸みのあるパレット。塩気があり、ほっそりしていて、フィニッシュに白コショウのタッチ。90点。
「ドメーヌ・ハイツ・ロシャルデ シャサーニュ・モンラッシェ・プルミエクリュ ラ・マルトロワ 2015」(Domaine Heitz-Lochardet Chassagne-Montrachet 1er Cru La Maltroye 2015)は黄色の花、白桃、パイナップルケーキ、シャサーニュ・モンラッシェらしい柔らかさ。果実の力があり、濃厚なエキスが詰まっている。塩気があり、十分に長いフィニッシュ。91点。
「ドメーヌ・ハイツ・ロシャルデ ムルソー・プルミエクリュ レ・ペリエール 2015」(Domaine Heitz-Lochardet Meursault 1er Cru Les Perrieres 2015)はふくよかで、黄桃の皮、洋ナシ、メロン、ビスケット、キレのいい酸があり、丸い小石、塩気を帯びていて、ミッドパレットのふくらみがある。うまみにあふれ、25%以下の新樽はきれいに統合されている。ルーロに近い区画から。93点。
白のフラッグシップは「ドメーヌ・ハイツ・ロシャルデ シュヴァリエ・モンラッシェ 2015」(Domaine Heitz-Lochardet Chevalier-Montrachet 2015)。砕いた石、黄桃、エキゾチックなニュアンスがあり、深さと奥行きがある。酸は穏やかだが、よく広がるスケール感がある。ミネラル感に富むフィニッシュ。グリップがあり長い。94点。
赤ワインはポマールのプルミエクリュが安定している。
「ドメーヌ・ハイツ・ロシャルデ ポマール・プルミエクリュ クロ・デ・プチュール 2015」(Domaine Heitz-Lochardet Pommard Premier Cru Clos des Poutures 2015)は村の南にあるプチュール内のモノポール。フローラルで、シャクヤク、レッドベリー、シナモン、凝縮していて、ハーモニアス、酸とタンニンのバランスがとれている。全房発酵100%。90点。
「ドメーヌ・ハイツ・ロシャルデ ポマール・プルミエクリュ リュジアン 2015」(Domaine Heitz-Lochardet Pommard Premier Cru Rugiens 2015)はアーシーで、ダークベリー、アニス、バラの花芯、鉄分を帯びたミネラル感に包まれ、シルキーで、テクスチャーは柔らかい。うまみとハーモニーがある。92点。
キャリアは浅いが、ルードヴィック・ピエロのコンサルティングを受けて、意欲的な取り組みを続けている。伸びしろに期待できる。
輸入元はジェロボーム。
ドメーヌ・ハイツ・ロシャルデは、アルマン・ハイツが2012年にワインを造り始めてから、注目を集めている。1857年にさかのぼる歴史を持つ一族だ。大地主だったが、フィロキセラ後に売却し、ジョルジュ・ロシャルデがコート・ド・ボーヌ最高の畑のみを手元に残した。畑は3人の孫が分割した。その1人ブリジット・ロシャルデがクリスチャン・ハイツと結婚し、ハイツ・ロシャルデの名でブドウを栽培。ドルーアンに全量売っていたが、自家元詰めに転じた。ルフレーヴの前の醸造家、ルードヴィック・ピエロの指導でビオディナミに取り組んでいる。
畑のポートフォリオが充実している。
Chevalier-Montrachet Grand Cru (0.09 ha)
Chassagne-Montrachet Premier Cru la Maltroye (0.70 ha)
Meursault Premier Cru Les Perrieres (0.70 ha)
Pommard Premier Cru Monopole Clos des Poutures (0.66 ha)
Pommard Premier Cru Les Pezerolles (0.60 ha)
Pommard Premier Cru Les Rugiens (0.43 ha)
Volnay Premier Cru Les Taillepieds (0.37 ha)
Meursault Les Gruyaches
Bourgogne Chardonnay (0.35 ha)
Bourgogne Pinot Noir
30歳のアルマンは寡黙な優男だが、ワイン造りはエクストリームに寄っている。赤ワインの全房発酵比率は100%。一部のキュヴェは亜硫酸を添加していない。2015年からネゴスの「アルマン・ハイツ」も始めた。レジョナルが充実している。
「アルマン・ハイツ コトー・ブルギニヨン・ルージュ・ベル・ローズ 2015」(Armand Heitz Coteaux Bourguignons Rouges Belles Roses 2015)はネゴシアン物で、亜硫酸無添加。しなやかで、透明感があり、うまみがたっぷりある。レッドチェリー、ブラウンシュガー、シームレスで、雑味がないクリーンな味わい。2016年は霜で造れなかった。87点。
「アルマン・ハイツ ブルゴーニュ・アリゴテ 2015」(Armand Heitz Coteaux Bourgogne Aligote 2015)は輝きのある酸、白桃、青りんご、ミント、水晶のようなミネラル感に包まれ、テクスチャーは丸い。塩気を帯びたフィニッシュ。D974の西側にある畑だが、樹齢は70-80年。88点。
「ドメーヌ・ハイツ・ロシャルデ ムルソー・アン・ラ・バール 2015」(Domaine Heitz-Lochardet Meursault En la Barre 2015)は、コント・ラフォンのモノポール、クロ・ド・ラ・バールと連なるクリマ。白い花、グレープフルーツ、白桃、フレッシュな酸があり、丸みのあるパレット。塩気があり、ほっそりしていて、フィニッシュに白コショウのタッチ。90点。
「ドメーヌ・ハイツ・ロシャルデ シャサーニュ・モンラッシェ・プルミエクリュ ラ・マルトロワ 2015」(Domaine Heitz-Lochardet Chassagne-Montrachet 1er Cru La Maltroye 2015)は黄色の花、白桃、パイナップルケーキ、シャサーニュ・モンラッシェらしい柔らかさ。果実の力があり、濃厚なエキスが詰まっている。塩気があり、十分に長いフィニッシュ。91点。
「ドメーヌ・ハイツ・ロシャルデ ムルソー・プルミエクリュ レ・ペリエール 2015」(Domaine Heitz-Lochardet Meursault 1er Cru Les Perrieres 2015)はふくよかで、黄桃の皮、洋ナシ、メロン、ビスケット、キレのいい酸があり、丸い小石、塩気を帯びていて、ミッドパレットのふくらみがある。うまみにあふれ、25%以下の新樽はきれいに統合されている。ルーロに近い区画から。93点。
白のフラッグシップは「ドメーヌ・ハイツ・ロシャルデ シュヴァリエ・モンラッシェ 2015」(Domaine Heitz-Lochardet Chevalier-Montrachet 2015)。砕いた石、黄桃、エキゾチックなニュアンスがあり、深さと奥行きがある。酸は穏やかだが、よく広がるスケール感がある。ミネラル感に富むフィニッシュ。グリップがあり長い。94点。
赤ワインはポマールのプルミエクリュが安定している。
「ドメーヌ・ハイツ・ロシャルデ ポマール・プルミエクリュ クロ・デ・プチュール 2015」(Domaine Heitz-Lochardet Pommard Premier Cru Clos des Poutures 2015)は村の南にあるプチュール内のモノポール。フローラルで、シャクヤク、レッドベリー、シナモン、凝縮していて、ハーモニアス、酸とタンニンのバランスがとれている。全房発酵100%。90点。
「ドメーヌ・ハイツ・ロシャルデ ポマール・プルミエクリュ リュジアン 2015」(Domaine Heitz-Lochardet Pommard Premier Cru Rugiens 2015)はアーシーで、ダークベリー、アニス、バラの花芯、鉄分を帯びたミネラル感に包まれ、シルキーで、テクスチャーは柔らかい。うまみとハーモニーがある。92点。
キャリアは浅いが、ルードヴィック・ピエロのコンサルティングを受けて、意欲的な取り組みを続けている。伸びしろに期待できる。
輸入元はジェロボーム。
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