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シャンパーニュに代わるスパークリング探しは難しい。
カバの多くは粗くて、ゴムのような香りがある。果汁の扱いが雑で、セラーの温度管理が悪いせいだという。カリフォルニアのトップはいい。シュラムスバーグやロデレール・エステートは、細部のチューニングが行き届いている。ただ、安くない。フランチャコルタもシャンパーニュ並みの価格だ。
日本で手に入りやすいのは、クレマン・ド・ブルゴーニュ。世界的な需要の高まりで、輸出量も増えている。多くのドメーヌが手がけるが、コストパフォーマンスの高いものは見つからない。瓶熟成は専門業者に任せているから、ポイントはブドウと醸造だ。スティルワインがいい造り手は、クレマンももちろんいい。
最近飲んで気に入ったのが、アミオ・ギィ・エ・フィス。シャサーニュ・モンラッシェに本拠を置く造り手、多くの1級とともに、0・09ヘクタールのモンラッシェも手がける。安定した造り手だ。
シャルドネとピノ・ノワールだけでなく、アリゴテをブレンドしている。シャルドネとピノだと、どうしても重くなる。あるいは熟しすぎの感じがある。シャンパーニュだとそうはならないのに、クレマン・ド・ブルゴーニュの多くからそう感じる。ブドウが良くないのか、絞りすぎなのか。この造り手のバランスがいいのは、アリゴテとピノ、シャルドネを等分にブレンドしているせいだろう。酸の強さとミネラル感がある。ドザージュが少ないわけではないが、キリッとした味わいに仕上がっている。
ブシャール・ペール・エ・フィスの醸造責任者フィリップ・プロは「栽培農家がクレマンに使う未熟なブドウを買わないのが大切」と話していたが、このクレマンのブドウは熟していながら、酸もきちんと保たれている。もっともアミオ・ギィの栽培ではなく、購入したブドウのようだが。
これが市場で3000円以内で買えれば、十分にシャンパーニュの代わりになる。熟成年数が長くないため、複雑さには欠けるが、ピュアな果実とミネラル感があるのが何よりだ。
ストッパーで栓をして、3回にわたって飲んだが、さほど衰えることもなく、緊張感を保っていた。お値打ちだ。
(2013年11月 自宅で)
アミオ・ギィ・エ・フィス クレマン・ド・ブルゴーニュ NV
輸入元:ラック・コーポレーション
希望小売価格・3500円
月に一度は飲みたい度:85点
カバの多くは粗くて、ゴムのような香りがある。果汁の扱いが雑で、セラーの温度管理が悪いせいだという。カリフォルニアのトップはいい。シュラムスバーグやロデレール・エステートは、細部のチューニングが行き届いている。ただ、安くない。フランチャコルタもシャンパーニュ並みの価格だ。
日本で手に入りやすいのは、クレマン・ド・ブルゴーニュ。世界的な需要の高まりで、輸出量も増えている。多くのドメーヌが手がけるが、コストパフォーマンスの高いものは見つからない。瓶熟成は専門業者に任せているから、ポイントはブドウと醸造だ。スティルワインがいい造り手は、クレマンももちろんいい。
最近飲んで気に入ったのが、アミオ・ギィ・エ・フィス。シャサーニュ・モンラッシェに本拠を置く造り手、多くの1級とともに、0・09ヘクタールのモンラッシェも手がける。安定した造り手だ。
シャルドネとピノ・ノワールだけでなく、アリゴテをブレンドしている。シャルドネとピノだと、どうしても重くなる。あるいは熟しすぎの感じがある。シャンパーニュだとそうはならないのに、クレマン・ド・ブルゴーニュの多くからそう感じる。ブドウが良くないのか、絞りすぎなのか。この造り手のバランスがいいのは、アリゴテとピノ、シャルドネを等分にブレンドしているせいだろう。酸の強さとミネラル感がある。ドザージュが少ないわけではないが、キリッとした味わいに仕上がっている。
ブシャール・ペール・エ・フィスの醸造責任者フィリップ・プロは「栽培農家がクレマンに使う未熟なブドウを買わないのが大切」と話していたが、このクレマンのブドウは熟していながら、酸もきちんと保たれている。もっともアミオ・ギィの栽培ではなく、購入したブドウのようだが。
これが市場で3000円以内で買えれば、十分にシャンパーニュの代わりになる。熟成年数が長くないため、複雑さには欠けるが、ピュアな果実とミネラル感があるのが何よりだ。
ストッパーで栓をして、3回にわたって飲んだが、さほど衰えることもなく、緊張感を保っていた。お値打ちだ。
(2013年11月 自宅で)
アミオ・ギィ・エ・フィス クレマン・ド・ブルゴーニュ NV
輸入元:ラック・コーポレーション
希望小売価格・3500円
月に一度は飲みたい度:85点
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