2017年フランスのワイン生産量、戦後最小の予測

　フランス農務省は25日、2017年のフランスのワイン生産量が4月の春霜で前年より18%減少すると発表した。予想生産量は3720万ヘクトリットル。過去5年平均より17%少ない。1945年以降で最も少ない収穫という予想も出ている。
　今回の予測は7月に続いて2回目で、8月初旬の評価に基づいている。主要産地のボルドー、ジュラ、サヴォワ、アルザスが霜の打撃を受け、ブルゴーニュや南仏も影響を受けている。また、干ばつも南東部、ボージョレ、ラングドックの生産量に影響している。
　7月の生産量予想は前年より17%少ない3700万-3820万ヘクトリットルで、過去5年平均より16%少なかった。霜害を受けたのは、温暖化によって生育が早かったためで、今年はどの産地も収穫が早い。シャンパーニュ、ブルゴーニュ、ボルドーでは既に収穫が始まっている。