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チェコ共和国の古城の礼拝堂から、シャトー・ディケムを含む19世紀後半のワインコレクション136本が発見された。第二次大戦と共産主義体制を生き延びた8本のイケムがシャトーによって、130年の時を超えて修復された。
現地報道によると、ワインが見つかったのはチェコ共和国西部のベツォフ・ナド・テプロウ(Becov nad Teplou)城。19世紀初頭に、オーストリア・ハンガリー帝国の貴族ボーフォール・スポンティン家が購入して継承していた。
貴族は大戦中にナチス協力者の疑いをかけられ、貴重なコレクションを礼拝堂の床下に隠してオーストリアへ逃亡した。ベツォフ城は大戦の終結時にチェコスロバキアによって没収された。
ワインは数十年間、聖遺物箱とともに礼拝堂の床下に隠されていた。共産主義の秘密警察が1985年に発見し、聖遺物箱はプラハに移送したが、ワインはそのままの場所に残された。10年前の調査中に再発見された。
見つかった136本のワインには1892年と1896年のシャトー・ディケム8本、1899年のペドロ・ヒメネス・シェリー、1892年のポートワイン、銘柄不明のコニャックが含まれている。これを知ったイケムが2016年に修復を申し出た。
醸造責任者トニ・エル・カワンド(Toni El Khawand)がコラヴァンを使用して試飲したところ、ヴィンテージは1892年と1896年とわかった。香り、口当たりのバランス、全体的な印象が合致することを確認したという。
礼拝堂の床下は厚い壁に囲まれ、湿度が高くて寒冷だったため完璧な状態で保たれた。糖度の高さも鮮度を保ったという。酸味のあるフレッシュな味わいで、シナモンやナツメグ、その時代のシャトー・ディケムに典型的なチョコレート、コーヒーの香りがするという。
カワンドは「液体の記憶」を保存する「魔法のような体験」と表現した。
シャトーは数本のコルクを交換し、保護用のキャップシールを取り付ける作業をした。ワインが徐々に酸化したため、ワインを詰め替えて5本だけ城に返却した。
一部のボトルは修復されてベチョフ城内に展示されている。コレクションは総額500万ドルの価値があると推定されている。将来は本格的な展示会が開催される可能性もある。
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