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ブルゴーニュのクリマ、ユネスコ世界遺産登録10周年

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 ブルゴーニュのクリマがユネスコの世界遺産に登録されて、7月4日で10周年を迎えた。現地では5月から2か月間にわたり多彩な祝賀イベントが行われてきた。ブドウ畑を巡るウォーキング・ツアーが行われ、アルベール・ビショーやジョゼフ・ドルーアンはセラーを見学できる特別な公開を行った。


 ブルゴーニュのクリマはディジョンの南の約60キロに広がるブドウ畑に広がる。ユネスコは2015年7月4日にブルゴーニュを文化的な景観のカテゴリーの世界遺産に登録した。ブルゴーニュは「テロワール・ブドウ畑のゆりかごであり原型」と位置付けられた。1247の「クリマ」が認定された。


 中世のワインは広大な地域の複数の区画をブレンドしたものだったが、ワインの所有者によってワインの名称を決めるのではなく、ワインに表現される土地を尊重するようになった。そこからテロワールという言葉が登場し、クリマという言葉が定着した。


 17世紀末から18世紀初頭にかけて、村名やワインとクリマのワインの価格差は1対5から1対10に達したという。


 ブルゴーニュ・ブドウ畑・クリマ協会のジル・ド・ラルズィエール会長(アルテミス・ドメーヌ監査役会会長)はル・フィガロの取材に対して、「ソーシャル・ネットワークによって加速化したグローバル化が進む中でオーバー・ツーリズムは避けなければならない。世界遺産に登録されているにもかかわらず、フランスの法律にこの遺跡を保護するための一定の義務が明記されていない。遺跡を保護することが不可欠」と語った。
 

ミュジニーのクリマ

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