世界の最新ワインニュースと試飲レポート

MENU

  1. トップ
  2. 記事一覧
  3. 世界のワイン消費量は過去60年間で最低、日本の1人当たり消費量は3.7本

世界のワイン消費量は過去60年間で最低、日本の1人当たり消費量は3.7本

  • FREE


 世界のワイン消費量は過去60年間で最低の水準に落ち込んだた。OIV(国際ブドウ・ワイン機構)によると、2024年のワイン消費量は3.3%減少した。長引くインフレと市場の不確実性が影響している。日本は中国に次ぐアジアで2番目の市場だが、消費量は4.4%減少して310万hlとなり、世界で16位だった。


 世界のワイン消費量は2024年に2億1400万ヘクトリットルに落ち込み、1961年以来の最低水準となり、3年連続の減少となった。OIVのジョン・バーカー事務局長は「インフレ圧力と市場の不確実性」を要因に挙げた。若者の飲酒量は減少しており、「ライフスタイルの変化や消費者の世代交代」の観察を続けているという。


 消費量の上位20か国のうち、トップの米国と2位のフランスはそれぞれ5.8%、3.6%の減少となった。12位の中国は19.3%と大幅に落ち込んだ。イタリアやスペインなど伝統的な生産国の横ばい、減少傾向がうかがえる。新型コロナウイルス後のインフレの影響は、生産コストの上昇と購買力の低下という形で残っている。


 1人当たりのワイン消費量は最大のポルトガルで61.1L、2位のイタリアが42.7L、3位のフランスで41.5Lとなっている。750mlのレギュラーボトルに換算すると、それぞれ81.4本、56.9本、55.3本となる。18位の日本のワイン消費量は2.8L(3.7本)。中国はわずか0.5リットルで、20か国の中で最も少なかった。


 一方、世界のワイン生産量は4.8%減の2億2580万hlとなり、1961年以来の最低水準となった。2023年には既に10%減少しており、生産量の落ち込みは2年連続となる。生産量はフランスで24%減の3610万hlとなり1957年以来の最低水準。スペインじゃ17%減の3100万hlとなった。一方、イタリアは15%増の4410万hlとなり、世界最大のワイン生産国となった。気候変動が影響している。


 

国別の消費量と1人当たりの消費量 (C)OIV

購読申込のご案内はこちら

会員登録(有料)されると会員様だけの記事が購読ができます。
世界の旬なワイン情報が集まっているので情報収集の時間も短縮できます!

Enjoy Wine Report!! 詳しくはこちら

TOP