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カリフォルニア州の2024年のワイン用ブドウの収穫量は過去20年間で最小になる可能性がある。
カリフォルニア州農業統計局が2月10日に発表した暫定的な圧搾報告書によると、2024年にカリフォルニア州で圧搾されたワイン用ブドウは284万4000トンで、2023年の368万5000トンより23%減少した。これは、2004年に276万トンのワイン用ブドウが圧搾されて以来、最も少なかった。
生産者や地域によって収穫量は異なるものの、いくつかの生産者は予想される品質が高いと称賛している。
ワイン用ブドウの価格は全体的に安定しているか、わずかに下がっただけだった。ナパ・ヴァレーのカベルネ・ソーヴィニヨンのトン数は前年比18%減少したものの、平均価格はトンあたり8969.99ドルで、1%下落したにすぎない。
価格が下がらなかった理由の1つは、ほとんどのブドウが2024年が始まる前に契約されていたためだという。
一方で、カリフォルニアは供給過剰の課題を抱えている。収穫されないでブドウ樹にぶら下がっている可能性もある。収穫量の減少は過去のヴィンテージの供給過剰を相殺する利点があるとの見方もある。
シリコンバレー・バンク(SVB)の米国ワイン業界に関する最近の報告書によると、供給過剰は1本12ドル以下の低価格ワインで特に問題となっている。若い世代がベビーブーマー世代ほどワインを飲んでいない事情が背景にある。
一方で、高級ワインの需要は引き続き堅調で、一部のワイナリーは2024年に売り上げを伸ばしたという。

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