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2024年のボルドーは収獲が遅く、収獲量は2023年より約10%減少する見込みだ。
クレマン・ド・ボルドーの収獲が始まったのは8月の下旬で、9月20日には右岸のラランド・ド・ポムロールでメルロの収獲が始まった。
農業省は生産量は389万hLで、少なかった2023年より10%減少し、5年間の平均より16%少ないと予想している。AOCボルドーの赤は85万hLから90万hLの見込みで、2023年の93万hLより大幅に減少し、史上最低になると予測されている。
前年の10月から4月にかけて、過去70 年間で2001年に次いで多い降雨量を記録し、うどんこ病など真菌性疾患の蔓延、開花不良、乾燥した夏などで収量が大幅に減少した。ボルドー在住のジャーナリスト、ジェーン・アンソンによると、シャトー・アンジェリュスでは今年9月末までの年間平均降雨量は平年の2倍の1800ミリを超える見通し。
AOCボルドーの生産量減少は、ブドウ樹の引き抜き計画も影響を与えている。苦境にある生産者を支援するため、9000haの引き抜きに補助金が出ている。ワイン消費の減少に加えて、過剰生産、価格の急落、生産コストの上昇などで、生産者は財政難に陥っている。
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