- FREE
ブルゴーニュの有名メゾンの倉庫からワインを盗んで今年2月に逮捕されて起訴された57歳の男が、ジョゼフ・ドルーアンとアルベール・ビショーから、ヴォーヌ・ロマネ・プルミエクリュやシャンベルタンを盗んでいたことがわかった。男は8月6日に執行猶予付き懲役1年と罰金1万ユーロの判決を言い渡された。
地元紙Bien Publicやデカンターによると、男は2017年から2023年2月にかけて最後の雇用主であるアルベール・ビショーとジョゼフ・ドルーアンの2社から65万ユーロ相当のグランクリュやプルミエクリュのワインを盗んだ疑いで起訴された。
アルベール・ビショーから1059本のボトルと159本のマグナム、ジョゼフ・ドルーアンから226本のボトルと25本のマグナムを盗んでいた。
警察が男と母親の家の3つのワインセラーを捜索したところ、7000-8000本のワインが発見され、その中にはヴォーヌ・ロマネ・プルミエクリュやシャンベルタン約1285本が含まれていた。男は15年間にわたってワインを集め、2社の前に働いていたメゾンからも盗んでいた。
男はボーヌ周辺のネゴシアン数軒で、メンテナンス技術者として働いていた。勤勉な働きぶりで信頼されていたため、セキュリティのかかった施設にアクセスできた。アルベール・ビショーの防犯カメラに、ニュイ・サン・ジョルジュのプルミエクリュ2本とシャンボール・ミュジニー2本の計4本を盗むところが記録され、犯行が明るみになった。
盗んだワインは売却されずに、地下セラーで保管されていた。所有者にそのまま返却された。週末に狩猟仲間とシェアするためのワインを購入していたが、盗んだワインには手を付けていなかった。ワインセラーでワインを眺めるのが好きだったという。
アルベール・ビショー社は訴訟で、象徴的な1ユーロの賠償金を求めただけで、ワイナリーは男を「尊敬され献身的な」従業員と評した。
フランスで最大のワインセラーからの窃盗事件の1つとメディアで報じられた。犯罪歴がなかったため、禁固刑は免れた。
購読申込のご案内はこちら
会員登録(有料)されると会員様だけの記事が購読ができます。
世界の旬なワイン情報が集まっているので情報収集の時間も短縮できます!