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最もお買い得なピノ・ノワール2024、半数は冷涼な南半球…ワイン・サーチャー

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 ワイン・サーチャーが毎夏恒例の「2024年の世界で最もお買い得なピノ・ノワール」を発表した。トップはカリフォルニアのバッカス・セラーズのジンジャーズ・キュヴェ。トップ10にはアルゼンチン、チリ、ウルグアイ、ニュージーランドなど南半球のワイナリーが半数を占めて、残りはカリフォルニア、オレゴンだった。


 「ベスト・ヴァリュー・ピノ・ノワール」を決めるために、評論家の総合得点を価格で割って、コスト・パフォーマンスを計算した。数値が最も大きいものが、コスト・パフォーマンスが大きいことになる。最も高価なワインは35ドル前後で、最も安価なのは14ドルだった。


 トップのバッカス・セラーズは14ドルと手頃な価格。評論家の得点は95点で、価値要因は6.78という最高のコスト・パフォーマンスを示した。


 2位のソル・サルのグラン・テロワールはアルゼンチンのメンドーサ州で最も標高の高いワイナリー。総合得点は92点で、価格は17ドルだった。


 3位はトップ10の中で唯一のロゼワイン。ウルグアイのマルドナド地方で実業家が設立したボデガ・ガルソンが精算している。ワイン・エンスージアストが新世界で最高のワイナリーと評している。


 5位のサブソラムはチリのクロ・デ・フがアコンカグア・コースタで造るフレッシュなピノ・ノワール。6位はパリ・ワイン・カンパニーがサンタ・リタ・ヒルズ周辺のブドウで造る。8位のラベレントは太平洋の影響を受けたチリのマウレ・ヴァレーで造る。9位のスカー・オブ・ザ・シー・ヴィノス・デ・ロス・ランチョスはカリフォルニア・セントラル・コーストのサン・ルイス・オビスポのワイナリー。


 寒流が流れる太平洋や標高の高い冷涼な産地で、ワイン産業に新規参入した生産者が目立ち、新世界にコスト・パフォーマンスの高いピノ・ノワールが続々と生まれていることを示している。


Best Value Pinot Noirs on Wine-Searcher

ワイン名               価値要因

 

2019 Bacchus Cellars Ginger's Cuvee Pinot Noir    6.78

2020 Zorzal Gran Terroir Pinot Noir 5.41

2023 Bodega Garzon Reserve Pinot Noir Rose 5.11

2021 Paul O'Brien Oregon Territory Pinot Noir 4.89

2020 Clos des Fous Subsollum Pinot Noir 4.84

2020 Pali Wine Co. Santa Barbara County - Sonoma County Pinot Noir 4.65

2021 Roots Run Deep Winery Educated Guess Pinot Noir 4.22

2022 Laberinto Pinot Noir 4.08

2021 Scar of the Sea Vinos de los Ranchos Pinot Noir 2.90

2020 Settlement Settlement Vineyard Pinot Noir 2.68


 

左から、バッカス・セラーズ、ソル・サル、ボデガ・ガルソン

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