- FREE
ミシュランガイド東京2024のセレクションが5日、発表され、寿司の「青空/Harutaka」が三つ星に昇格した。掲載数は過去最多の504軒となった。星はないものの調査員がお薦めしたい「セレクテッドレストラン」に194軒が選ばれた。
ミシュランガイド東京は今年で17回目の発表。三つ星12軒、二つ星33軒、一つ星が138軒、価格以上の満足感が得られるビブグルマンが127軒、セレクテッドレストランが194軒。総掲載件数は504軒。東京は17年連続、世界で最も星付き飲食店・レストランが多い都市になった。
3年ぶりに誕生した新三つ星「青空/Harutaka」(銀座)は、「すきやばし次郎」で12年修業した高橋青空さんが市場に通い続けて魚の目利きを鍛えた正統派の寿司店。
高橋さんは「初めて会場に来て緊張している。普段は評価を気にしてこなかった。ぶれないように。今日は素直に喜びたい」と、4年ぶりのリアルな発表でにぎわう会場で喜びを語った。
新たに二つ星に選ばれた「マス/MAZ(イノベーティブ)」(千代田区紀尾井町)は、ペルー・リマにある「セントラル」のヴィルヒリオ・マルティネスが監修するレストラン。ヘッドシェフを務めたサンティアゴ・フェルナンデスが、ペルーの自然をテーマに日本の食材を組み合わせた料理を供する。
新たな一つ星は16軒。創業50年目のフランス料理「銀座レカン」、日本料理「六雁」(銀座)、カウンターフレンチの「メティス六本木」(六本木)などが選ばれた。
新一つ星
港式料理 鴻禧(中国料理)
銀座 レカン(フランス料理)
カビ(イノベーティブ)
六雁(日本料理)
イル・リストランテ ニコ・ロミート
(イタリア料理)
トワヴィサージュ(フランス料理)
飄香(中国料理)
メティス 六本木(フランス料理)
うぶか(蟹料理)
モノリス(フランス料理)
一凛(日本料理)
宮坂(日本料理)
レテール(フランス料理)
銀座 きた川(日本料理)
広尾 石阪(寿司)
西麻布 野口(日本料理)
調査員オススメのセレクテッドレストラン
セレクテッドレストランは幅広い分野から、調査員がセレクトした星のないお薦めレストラン。コスト・パフォーマンスを重視したビブグルマンとは異なり、高級店も含まれている。海外のガイドでは既に、同様のセレクトがされている。
ベトナム料理「アンディ」(渋谷区神宮前)、フランス料理「ブノワ」(渋谷区神宮前)、中国料理「の弥七」(新宿区荒木町)、フランス料理「シグネチャー」(マンダリンオリエンタル東京)、焼き鳥「バードランド」(中央区銀座)、イタリア料理「ブルガリ イル・リストランテ ルカファンティン」(中央区銀座)、フランス料理「アピシウス」(千代田区有楽町)など、星の有無にかかわらず人気の飲食店も多く含まれる。
一方で、星を失ったレストランも少なからず含まれている。
「かつての星付きを救済する意味があるのでは」と、日本ミシュランタイヤの須藤元・代表取締役社長にあえてきいたところ、「ミシュランの5つの評価基準は厳しい。調査員が星付きにしたくてもできなかったレストランもある。それでは惜しいというレストランから調査員がセレクトしたものを掲載している」という答えだった。
公式ウェブサイトはhttps://guide.michelin.com/jp/ja
購読申込のご案内はこちら
会員登録(有料)されると会員様だけの記事が購読ができます。
世界の旬なワイン情報が集まっているので情報収集の時間も短縮できます!