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伝統あるシャトー・ラ・ネルトがプロモーション来日

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 シャトー・ヌフ・デュ・パプの伝統的な生産者シャトー・ラ・ネルトの広報部長クリストフ・ブリステル氏がプロモーションで来日した。
 ネルトは16世紀にさかのぼる歴史を持つ生産者で、アペラシオン全体で5%しか生産しない白で知られ、タヴェルのロゼにも力を入れている。90ヘクタールの畑を所有する。


 2003年に購入した畑から造る「タヴェル プリウレ・ド・モンテザルク 2014」は、グルナッシュ55%を主体に、認定8品種を使う。直接圧搾と24時間のセニエをブレンドする。赤みの強いピンクで、フレッシュなレッドチェリーの香りがするチャーミングな味わい。「ロゼの消費はこの10年で爆発的に伸びて、2年前に白ワインを抜いた。中東の料理も含めて、幅広く料理に合わせられる」とブリステル氏。


 ネルトは17、18世紀に白ブドウを植えており、赤ワインより高く取引されていた。「シャトー・ヌフ・デュ・パプ・ブラン クロ・デ・ボーヴニール 2009」は、混植されたルーサンヌとクレーレットを100%新樽の小樽で混醸し、9か月間、バトナージュする。ヘーゼルナッツ、トロピカルな果実、バターの華やかな香り、深みがある。生産量は200ケース。参考小売価格は1万2320円。
 「シャトー・ヌフ・デュ・パプ 2011」は、グルナッシュ75%、シラー10%、残りはムールヴェドル。2011は湿度が高く、樹勢管理に気を使った。デリケートな味わい。「シャトー・ヌフ・デュ・パプ 1989」は、ブラックティー、オレンジのジャム、腐葉土の複雑な香り。温暖なヴィンテージにしては酸を保っていたが、熟成のピークにあった。
 「シャトー・ヌフ・デュ・パプ キュヴェ・デ・カデット 2005」は、事実上、単一区画のワイン。グルナッシュ43%、シラー36%、ムールヴェドル21%。100%新樽で18~24か月間の熟成。甘草、コーヒー、蒸したクリ。質感はなめらかで濃厚なエキス。「シャトー・ヌフ・デュ・パプ キュヴェ・デ・カデット 2004」はより凝縮している。
 「ネルトはミニ・シャトー・ヌフ・デュ・パプの趣で、所有する畑にはアペラシオンのすべての土壌がある。白品種向きの石灰岩、グルナッシュ向きの石の多い土壌、シラーの多くは南部の中腹にあり、ミストラルの通り道になっていて、粘土の比率が高く、サンドストーンが混じっている」
 輸入元はBB&R。

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