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9月初旬から猛暑の続くフランスで、収穫中の作業員が熱中症の疑いで亡くなる事故が相次いでいる。
地元メディアによると、シャンパーニュ地方マルヌ県では先週、ブドウ畑の収穫作業中に4人の作業員が亡くなった。犠牲者は19歳から50歳まで。ブドウ畑は日陰でも34度近い高温に達している。検察当局が死因を捜査している。
リベラシオン紙によると、法定労働時間は週48時間に制限されているが、ワイン生産者は最大60時間、場合によっては72時間まで労働できる免除の恩恵を受けている。労働組合が安全確保の強化を求めている。労働監督官には暑さで活動中止を求める権限はない。
シャンパーニュ地方では、12万人の季節労働者が収穫に参加しており、その大部分をポーランド人とブルガリア人ら外国人が占めている。収穫は現在がピークだが、まだ続いている。
栽培農家を代表するマキシム・トゥーバールCIVC共同会長は、「4人が致死的な心停止を起こしている。これは多すぎる。気候条件が影響しているのは確かだ」とコメントした。
また、ローヌ南部では2人の作業員が死亡した。現地では高温を避けるため、早朝から作業を始める勧告を出していた。
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