元オーパスワンのデヴィッド・ピアソン、ジョセフ・フェルプスのエグゼクティブ・チェアマンに任命

　モエ・ヘネシーは14日、昨年6月に買収したナパヴァレーのジョセフ・フェルプス・ヴィンヤーズのエグゼクティブ・チェアマンに、オーパスワンの元CEOのデヴィッド・ピアソンを任命したと発表した。

　ピアソンは1990年代初頭にバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルドの米国のマーケティング・マネジャーを務めて、1996年から2003年までロバート・モンダヴィで働いた。モンダヴィが2004年にコンステレーション・ブランズに売却されてから、オーパスワンのCEOとなり、16年間にわたり活躍して、日本で最も知名度の高い高級カリフォルニアワインに育てた。

　ピアソンはエグゼクティブ・チェアマンとして、ジョセフ・フェルプス・ヴィンヤーズのすべての運営と戦略的開発を監督する責任を負う。米国および世界におけるポートフォリオの戦略を策定し、実行する。

　モエ・ヘネシーの会長兼CEOのフィリップ・シャウスは、「デヴィッド・ピアソン氏を迎えることができ、彼のリーダーシップのもと、家族とともに、ジョセフ・フェルプス・ヴィンヤーズが繁栄を続け、すべての市場において当社の地位をさらに高めていくことを確信している」とコメントした。

　ピアソンは「この移行期に、ジョセフ・フェルプス・ヴィンヤーズのチームと一緒に仕事ができることは、大変光栄であり、喜びです。ジョセフ・フェルプス氏とその家族は、ナパ・ヴァレーに世界の注目を集める中心的存在であり、彼らのワインは、この地域の最高級品の一つとして世界中で認められている」と述べた。

　ジョセフ・フェルプスは、1973年に設立されたナパ・ヴァレーのワイン産業のパイオニア。翌年、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローをブレンドしたインシグニアを生産した。品種別ワインが普通の時代に、初めて世に出たプロプライエタリー・レッドだった。インシグニアは1991、1997、2002、2007の4ヴィンテージが、パーカーポイント100点を獲得している。