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2022年のシャンパーニュの出荷額は初めて60億ユーロの大台に乗った。出荷量は3億2600万本で、前年比1.6%の微増にとどまった。
出荷量は2021年の3億2200万本を上回ったものの、過去最高の9月にリーマンショックの起きた2007年の3億3870万本には届かなかった。メゾンが出荷制限を行ったことも関係していると見られる。
フランス国内向け出荷量は1億3840万本で1.7%微減。ゆるやかな減少傾向が続いている。輸出量は1億8750万本で4.3%増加した。米国、英国、日本が好調で、ヨーロッパの市場も増えた。輸出の割合は57%を占めて、10年前の45%より1割以上増えた。大国や新興国の伸長を反映している。
出荷額が過去最高となったのは、生産コストの上昇に伴うシャンパーニュ価格の上昇、高価なキュヴェの好調などが要因。
2020年のパンデミックから急回復した。メゾン組合会長兼シャンパーニュ委員会共同会長のダヴィッド・シャティヨンは、「お祝いに欠かせないワインのシャンパーニュは、自粛の終わりを喜び、パーティーや外出、旅行への意欲を再び見出した世界中の消費者にとって当然の選択肢だった」とコメントした。
業種別に見ると、協同組合の生産量が21.6%も伸びた。パンデミックの影響を強く受けたが、輸出の強化などで回復したとみられる。
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