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フランスの赤ワイン消費が、過去10年間で32%減少していることが、世界的なデータ調査企業「カンタール・インスティテュート」が最近発表した調査報告でわかった。
レポートによると、フランスでは50歳以下の消費者のワイン消費量が過去10年間で6%減少している。赤ワインに限ると、フランス人の消費量は2011年より32%減少している。
世代間格差が生じている。過去10年間、ワインの消費量は定年退職者では1%しか減少していないのに対し、18-35歳では7%も減少している。テーブルワインが消えて、親子間の伝承の喪失につながったと、ワイン産業の代表者たちは考えている。
ワインは1950年代末までは学校の食堂で提供されていたが、今日では祝祭のひととき、友人との食事、レストランでの夕食のイメージの方が強くなっている。
もう一つの理由は、公衆衛生政策のスローガンが繰り返されることだ。「アルコールは1日2杯まで、毎日飲んではいけない」などと言われている。片親の家庭では、ワインを1人で飲んで酔うことはない。
さらに、赤ワインが白ワインやロゼワインよりも苦戦しているとすれば、それは同じ赤色の肉を食べる機会が減っているためだ。消費者の嗜好が変化して、グラスの中でタンニンが少なく、軽やかな味わいを求めているのだろう。
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