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フランスでは3日から4日にかけて急激に冷え込み、国土の90%以上が霜の影響を受けた。ブドウ樹の成長がそれほど進んでおらず、2021年や2016年のような壊滅的なダメージは免れたと見られる。
フランス気象局は、3日から4日の夜は4月の1か月間で1947年以来、最も寒い記録を更新したと発表した。シャンパーニュでは零下5度を記録し、パリと地中海沿岸、ノルマンディーを除くほぼ全土が霜に覆われた。
ブルゴーニュワイン委員会(BIVB)によると、シャブリの丘陵地の一部は零下6度まで冷え込んだ。コート・ドールとコート・シャロネーズは零下2-4度、マコネは北部が零下2度まで下がったが、零下0-1度で比較的無傷だった。
生産者たちは、ロウソク点火、移動式風車、スプリンクラーの散水などで、早熟のシャルドネを霜から守った。ピノ・ノワールの保護は必要なかった。多くの生産者は発芽を遅らせるための遅めの剪定を試みている。2021年4月より少ないダメージが期待されている。
BIVBは「影響を評価するのは総計だが、ブドウ樹の生育サイクルが進んでおらず、霜の期間が短く、あまり強くなかった。4日には天候が好転したが、イースター(4月17日)までリスクは残されている」と発表した。
2021年は収穫量が半減したルフレーヴ
ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランスによると、ピュリニー・モンラッシェのドメーヌ・ルフレーヴは3日から、最も露出度の高い15haのブドウ樹を守るため、ロウソクや薪ボイラーを用意していた。
支配人のピエール・ヴァンサンは「1ヘクタールあたり約5000ユーロかかるが、対処していなかったら、昨年のように50-80%の損失が出ただろう」と語った。
2021年は遅霜のため、ルフレーヴの収穫量は平均して半減した。2016年4月27日の霜では80%を失った。ダメージの大きかったモンラッシェでは、ルフレーヴ、コント・ラフォン、DRCなどがブドウを持ち寄って、1つのキュヴェを仕込んだ。
ボルドー・グラーヴではまだつぼみが開いていない。ヘリコプターやロウソクなど様々な準備がされた。グラーヴやソーテルヌの一部では零下7度まで冷え込んだ。
グラーヴのシャトー・ラトゥール・マルティヤックでは、2017年と2013年にも霜が降りた。今回は移動式の霜対策の風車やバーナー付きのタービンなどで備えた。風力発電機には5万ユーロの投資が必要だった。ここでも遅めの剪定を取り入れている。
地中海とローヌはミストラルの影響と、気温が零下0-1度までだったおかげで被害を免れた。
2021年は多くの生産者が保険金を請求したという。ジャン・カステック首相は緊急基金の設置について言及した。
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