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Instagramで最も人気の高い料理は何か?
2021年に最も多くタグ付けされて投稿されたのは、イタリア料理だった。インド料理、日本料理と続いたが、通算では日本料理がトップにたっている。
料理雑誌や料理人、食通の情報源となっている国際的な料理雑誌「Chef’s Pencil」(シェフズ・ペンシル)が2月、Instagramでタグ付けされた料理の数によって世界各国の料理をランキングした。
イタリア料理に関するハッシュタグは、過去1年間に400万回近く使用された。インスタグラマーは、過去12か月間で700万件以上の投稿に「#italianfood」と「#indianfood」のタグを付けた。「#pizza」と「#pasta」のハッシュタグだけでも、過去1年間に1400万回以上、Instagramに登場した。
シェフズ・ペンシルは「パンデミック2年目で、インスタグラムのユーザー層の大部分を占めるZ世代とミレニアル世代は、コンフォート・フードを好む傾向が続いている」と分析する。
パスタ、ニョッキ、リゾットなど、白い食材を中心にした料理が多く、色のバリエーションやコントラストが増し、視覚的に楽しく、何百万もの「いいね!」を獲得できると見ている。
インド料理に関するハッシュタグは、330万軒にのぼった。世界の多くの地域でインド料理のレストランが見つかり、ガラムマサラ、クミン、ナツメグなど多彩なスパイスから生まれる香りや味わいが好感を得ていると見られる。
見た目の美しさが日本料理の人気の秘密
2021年1年間の日本料理のタグ付けは304万件だったが、2022年2月時点では通算1800万件のタグ付けされた投稿があった。人気は伸び続けている。2021年2月の調査では、1550万以上のタグ付けでトップに立ち、イタリア料理の1470万件を上回った。
シェフズ・ペンシルの分析によると、日本食の輸出品のトップである「寿司」は、これまで以上に人気があり、世界の都市が熱狂しているという。「#sushi」は2021年に320万軒を超す投稿に使われた。
イタリア料理やインド料理ほどアクセスしやすい味わいではないが、「まず目で食べる」という視覚を重視している傾向が人気の秘密と見られる。
日本料理は形状、色彩、質感、飾り付け、盛り付けなどの技術が、Instagram以前から重視されてきた。和食器は形状、質感、色彩が異なり、絵画の額縁のように料理を引き立てる。芸術的な側面を目覚めさせる点が、世界のインスタグラマーを引きつけているようだ。
Instagramは料理の世界では最も影響力のあるソーシャルメディアであり、日本料理のプロモーションにも大きな役割を果たしている。
日本人のあなたが最もハッシュタグに使っているのはどこの料理ですか?
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