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アルゼンチンを世界のワイン地図に載せたカテナ・サパータのニコラス・カテナ・サパタ博士が8日、南米の醸造家として初めてワイン・エンスージアスト誌の「ライフタイム・アチーブメント・アワード」(生涯功労賞)を受賞した。
カテナ博士は数十年にわたるリーダーシップで、高地のテロワール、世界クラスの品質、熟成能力というアルゼンチンワインの評判を確立した。
経済学を学んで、1980年代にカリフォルニア大学バークレー校の客員教授として滞在した。ナパヴァレーで、新世代の生産者たちに触発されて帰国し、メンドーサの家族ワイナリーに近代的なワイン造りの技術と設備を導入した。南米のグランクリュと呼ばれるアドリアナ・ヴィンヤードを発見し、高地ワインの独自の味わいと香りを表現した。
イタリア系移民の家系に生まれたカテナ博士は、「本当に光栄に思います。祖父は1902年、メンドーサのトゥヌヤン川沿いにマルベックの最初のブドウ畑を作った」と、ワイン・エンスージアスト誌への感謝を述べた。
カテナ・サパータのマネージング・ディレクターを務める娘で医師のラウラ・カテナ博士は「父は真のパイオニアです。誰もブドウの木が熟すとは思わなかったような高い場所に植えることを決め、アルゼンチンに革命を起こした。マルベックは深みがあり、熟成に耐えるワインを造れるという彼のビジョンによって、マルベックはアルゼンチンを代表するワイン品種となった。私たちは、世界の最高峰と肩を並べるアルゼンチンワインを造るという父の使命に向かって努力を続けている」と父の功績を振り返った。
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