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2021年シャンパーニュ出荷量、パンデミック前の3億本台に回復の見通し

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 2021年のシャンパーニュ出荷量は3億500万本と予想され、パンデミック前の2019年の2億9750万本を上回る水準に回復しそうだ。


 グローワーで作るブドウ栽培・醸造業者組合(SGV)のマキシム・トゥバール会長が、パリの記者会見で明らかにした。


 祝祭のお酒であるシャンパーニュは、新型コロナウイルスにより、ホテルやレストランの休業、航空機需要の低迷などにより売り上げが落ち込んだ。2020年の世界への出荷量は2019年を17.9%下回り、2億4500万本に落ち込んだ。3番目の輸出市場である日本向け出荷量は24.5%ダウンの1080万本だった。


 回復をけん引したのは米国、英国やオーストラリアなどの輸出市場。2021年の1-8月の輸出向け出荷量は、2019年の同時期より11.9%急増した。フランス国内は2.4%減少した。


 今回の推定値は栽培醸造家と、テタンジェ、LVMHのモエ・エ・シャンドン、ペルノ・リカールのマムなどの大手メゾンからの数値を合計した。


 シャンパーニュ委員会は7月、上半期の出荷の回復ぶりを受けて、2021年の収量をヘクタールあたり1万キロに増やすことを発表していた。2020年は2019年より2割減の8000kg/haだった。


 3億本台に回復すれば2018年以来となる。日本のトレードでも、緊急事態宣言が解除されたことで、年末に向けて夜の市場を中心に、需要の回復を予想する声が出ている。


 シャンパーニュの出荷量は2004年以降、3億本台を維持し、2007年には3億3870万本でピークに達した。リーマンショック翌年の2009年には2億9300万本に落ち込んだが、その後は持ち直し、フランス国内需要が減少した2019年以前は3億本台を続けていた。


近年のシャンパーニュ出荷量は以下の通り。


2020年 2億4500万本

2019年 2億9750万本

2018年 3億190万本

2017年 3億730万本

2016年 3億610万本

2015年 3億1300万本

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