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カリフォルニア・エルドラド郡で山火事、1万6000人以上が避難

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 カリフォルニア州中央部のシェラネバダ山脈のふともにあるエルドラド郡で起きた山火事Caldor Fire(カルドール・ファイアー)は、数日間で規模が爆発的に拡大している。知事の緊急サービス局によると、1万6000人を超す住民が避難を余儀なくされている。


 CNNなどの報道によると、山火事はエルドラド郡タホ湖南西部で週末に発生し、小規模だったが、風と乾燥の影響を受けて急速に広がった。カリフォルニア州森林保護防火局によると、18日から19日の2日間で20倍を超す規模に拡大し、25日には約2万5300haに膨れ上がった。鎮火率はゼロとなっている。原因は不明。


 ギャビン・ニューサム知事は24日、エルドラド郡に緊急事態を宣言した。火災は拡大を続け、建物の被害状況はまだわからないが、5800戸を超す建物を脅かしているという。


 エル・ドラドAVAは1983年にAVAに認められた。標高の高い山間部に畑があり、ボルドー、ローヌ、ドイツ、イタリア、スペインなど多様な70種以上のブドウが栽培されている。冷涼な気候に目をつけ、ブロック・セラーズやアルノ・ロバーツら、ニュー・カリフォルニアワインの若手生産者もブドウを調達している。


 米国では現在、西部で100を超す大規模な山火事が発生し、2万5000人の消防士が消火活動を行っている。


 カリフォルニア州森林保護防火局によると、8月にシlェラネバダ山脈とカスケード山脈が交わる地域で起きたDixie Fireは、米国最大で、カリフォルニア州史上2番目の規模となる25万ha以上の面積を焼失したが、鎮火率は33%にとどまっている。


 18日午後には、ナパ郡のすぐ北に位置するレイク郡でも大きな火災が発生した。

 

 ナパ、ソノマ郡は今のところ、大丈夫だが、8月と9月に山火事に襲われた2020年は多くのカベルネの高級ワインが生産されない可能性が高い。フィリップ・メルカやトーマス・リヴァース・ブラウンらトップコンサルタントは昨年、数割しか生産されない可能性に言及している。

 

Twitter@nbcbayarea

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